東京2020チケット、約68万枚の「敗者復活戦」実施 - 申し込み方法や日程は?

東京2020組織委員会は7月30日、チケットの第1次抽選(実施 : 5月9日～29日)の落選者を対象にした「第1次抽選の追加抽選販売」の詳細を発表した。申し込めるのは第1次抽選の落選者のみで、受付は8月8日の未明から。対象となる競技は陸上競技、野球、サッカーなど20競技170セッションで、競技によっては決勝も含まれている。今秋には予定どおり第2次抽選も実施されるが、それより前に、第1次抽選の落選者を救済する措置が取られた形だ。

• 「第1次抽選の追加抽選販売」の概要が発表された

概要をおさらい

まずはスケジュールなど、概要のおさらいから。申し込みは東京2020公式チケット販売サイトから、第1次抽選で使用したTOKYO 2020 IDでログインして行う。受付は8月8日未明から8月19日11時59分まで、抽選結果発表は9月11日、購入手続きは9月11日から9月24日23時59分まで。なお現金決済(コンビニエンスストア)で支払う場合は、期限が9月26日23時59分まで延長される。

• 追加抽選販売のスケジュール

申し込み上限枚数、支払い方法、チケットのタイプは第1次抽選のときから変更はなし。ただ、今回の追加抽選では「東京2020みんなで応援チケット」は販売されず、また申し込み上限セッション数は1セッションのみとなっている。カスケードサービス、第2希望サービスは設定できる。

• 追加抽選販売の申込概要

販売対象競技は20競技170セッションで、人気競技の決勝も含まれているのが大きなポイント。なお、残念なことに「開会式」「閉会式」は含まれていない。追加抽選販売の対象は以下の競技となる。

• 追加抽選販売の販売対象競技

注意したいのは、「第1次抽選で1枚も当選しなかった人」が対象となる点。そもそも第1次抽選に申し込んでいない、第1次抽選で当選したけれど支払わなかった、今回の追加抽選で2セッション以上に申し込んでしまった、という人は自動的に落選となる。

• 追加抽選販売の注意点(ちなみに対象者でなくても今回の追加抽選には申し込みできるが、それはシステム上の都合のためで、自動的に落選になるとのこと)

• 追加抽選販売の申込例

やはり倍率は高いの?

東京2020組織委員会の鈴木秀紀氏が登壇して説明した。第1次抽選のために登録されたIDは750万件、そして512万人が申し込み、96万人が当選、販売チケットの総枚数は約322万枚にのぼった。しかし一方で、東京2020組織委員会には「落選した」という声も多く届いたという。

• 東京2020組織委員会 マーケティング局チケッティング部長 鈴木秀紀氏

「今回の第1次抽選の追加抽選には、決勝を含めて、できるだけ多くのチケットをご用意しました。第1次抽選には512万人が申し込んで96万人が当選しているので、今回の追加抽選で対象となる方は416万人。こちらで用意したチケットは68万枚ですので、やはり倍率は高くなってしまうことをご理解ください」(鈴木氏)。受付の初日と最終日にはサイトの混雑も予想されるため、「時間に余裕をもってお申し込みください」と繰り返した。

• 今後のチケット販売スケジュール(予定)

売れ残りチケットが用意されたの?

質疑応答で、記者団から質問が寄せられた。

用意された68万枚のチケットの経緯について聞かれると、鈴木氏は「もともと第1次抽選販売で用意していたもので、当選した方が購入しなかったものなどを含んでいます。しかしシステム、オペレーション上の都合から、すべての席種が揃っているものを対象にしました。そうした理由で、開閉会式などは今回は用意していません」。

では、第1次抽選販売で売れるべき枚数が売れなかったのだろうか。そんな見方には「実際には、当選者の9割以上の方にお支払いいただきました。そこに大きな数の乖離はございません」と説明していた。