アシックスはこのほど、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に参加するフィールドキャスト(大会スタッフ)およびシティキャスト(都市ボランティア)が着用するユニフォームやシューズ、バックなどのデザインを発表した。

  • フィールドキャスト(大会スタッフ)のユニフォーム

  • シティキャスト(都市ボランティア)のユニフォーム

今回、同社が作製したアイテムは、ポロシャツ、パンツ、シューズ(GEL-BREEZE)、ハット、ジャケット、ソックス、バッグ、持ち帰りバッグの計8点。

ユニフォームは、「暑さ対策」「持続可能性」「多様性」をテーマに開発されており、動きやすさと着心地の良さを追求したシルエットを採用。また、再生ポリエステル材や植物由来材を多く取り入れるなど、環境にも配慮しているという。

フィールドキャストのユニフォームは、東京2020大会のコアグラフィックスである「かさねの色目」をモチーフにしたグラデーションを清涼感のある大会カラーの「藍色」で表現し、その上からエンブレムを重ねることで、同大会らしい品格を持たせたデザインに。

シティキャストのユニフォームは、大会エンブレムの市松模様を大胆に配置することで東京らしさを表現するとともに、濃紺と白のコントラストにより、都市の中での高い識別性を実現しているという。

主な製品の特徴は以下の通り。

・「ポロシャツ」
通気性に着目し、裾の両サイドにスリットを大きく入れることで衣服内に対流を生む構造に。また、再生ポリエステル材やはっ水糸の使用により、表側に拡散した汗や水分を肌側へ戻りにくくするなど、快適な着用感を追求している。

  • 「ポロシャツ」は生地に再生ポリエステル材を採用し、はっ水糸を肌側に使用している

・「パンツ」
ひざから下のパーツを切り離してハーフパンツとしても使える2WAYタイプ。ストレッチ素材の使用により動きやすく、さらに、熱がこもりやすい腰部分には通気性の良いメッシュを配している。

  • ひざから下のパーツを切り離せる2WAYタイプの「パンツ」

・「シューズ」
中敷と靴底に通気孔を設けることで快適な状態を保つ構造となっているほか、安定性やクッション性、フィット性も追求。中敷と靴底には、次世代高機能素材である植物由来の「セルロースナノファイバー」を、アッパー(甲被)と中敷の表面材には、水の使用量を削減する染色技術「ソリューションダイ」を採用しているとのこと。

  • 東京2020大会のために新たに開発されたという「シューズ」

  • 「ジャケット」

  • 「ハット」

  • 「バッグ」

  • 「ソックス」

今回作製されるアイテムは、競技が行われる会場や選手村、その他大会関連施設などで使用される。

(C)Tokyo 2020