芸能事務所のワタナベエンターテインメントは24日、お笑いコンビ・ザブングルの松尾陽介と加藤歩に対して、「当面の間、謹慎処分」と発表した。

  • ザブングル

    お笑いコンビ・ザブングル(左から松尾陽介、加藤歩)

所属事務所は、「本件は、過日、週刊誌にて報じられた通り、特殊詐欺グループとされる反社会的勢力が主催する会合へ参加したことによるものです」と認め、「当人たちにヒアリングを行ったところ、番組などで日頃お世話になっている他事務所の先輩芸人の方からお誘いを頂き、お断りすることは失礼にあたるということ、また、参加される先輩芸人の方々のお名前を確認し、存じ上げている方ばかりだったということで信用してしまい、急遽の連絡だったことから事務所に報告・確認すること無くお引き受けしてしまったと確認が取れました」と報告。

「報道されていたような金額ではありませんが、帰り際にご連絡頂いた先輩芸人より、直接金銭を受領したということも認められました」と明かし、「その会合が反社会的勢力の主催であったことの認識は当人たちには無かったとはいえ、コンプライアンス違反と社内にて重く受け止め、今回の処分に至った次第です」と経緯を説明した。

そして、「日頃から所属タレント及び、社員に対して、コンプライアンスの遵守を徹底してまいりましたが、このような処分に至り、それが不十分であったと責任を重く受け止めております」と謝罪。「この度は、関係各位、応援してくださっている皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。二度とこのような事態が起こらないよう、改めて、所属タレント、全社員にコンプライアンスの遵守、意識向上をより一層徹底させて参ります」としている。

また、ザブングルの2人も「この度は、いつもお世話になっております関係者の皆様、応援してくださっている皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ない気持ちでいっぱいです。お世話になっている他事務所の先輩の急なお誘いとはいえ、事務所に相談・報告することなく参加してしまった自身の確認不足、認識の甘さにより、このようなことになり本当に申し訳ございませんでした。相手先が反社会勢力の団体と知らずとはいえ、そのような場に不用意に参加してしまいましたこと、深く反省しております。二度とこのようなことのないようにいたします」と謝罪コメントを発表している。

吉本興業は写真週刊誌『FRIDAY』の報道を受け、詐欺グループと芸人を仲介したとして、お笑いコンビ・カラテカの入江慎也を6月4日付で契約解除。その後も、該当する芸人にヒアリングを行った結果、24日には「会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められた」として、お笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号・田村亮、レイザーラモン・HG、ガリットチュウ・福島善成、くまだまさし、ザ・パンチ・パンチ浜崎、天津・木村卓寛、ムーディ勝山、2700・八十島宏行、2700・常道裕史、ストロベビー・ディエゴの活動を当面の間は休止し、謹慎処分としたと発表している。