新生Vリーグの初代女王となり、平成30年度天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権、第73回国民体育大会優勝と合わせて三冠を達成した久光製薬スプリングスは6月23日、佐賀市のゆめタウンで優勝報告会を行った。会場には多くのファンが集まり、選手のトークショーやゲームを楽しんだ。
酒井新悟監督は挨拶でまずファンに応援の感謝を述べ、「選手はプレッシャーをはねのけて頑張ってくれた」とメンバーをねぎらった。さらに「心一つ、チーム一つとなって連覇できるように頑張っていく」と決意を新たにした。
トークショーでは、「チームがファイナル前夜には必ず食べる」という勝負メシが話題になり、新鍋理沙選手は「わらび餅を食べている」。「粘り強く」戦えるようにという意味合いが込められているとその理由を述べた。このコメントを受け、司会者は「応援のときには、わらび餅を食べながら応援しよう!」とファンに呼びかけた。
続いて、応援歌の練習やファンと選手のじゃんけんゲームが行われ、会場は大いに盛り上がった。報告会が終了するとサイン会が行われ、多くのファンが行列を作った。花束を贈呈したVC鍋島の子どもたちもサインをもらい、「選手に会えてよかった。バレーを頑張りたい」と喜びの表情を見せた。
午後からは場所を移し、チーム関係者への三冠達成報告会が鳥栖市内で行われた。
報告会の冒頭、久光製薬の中冨一榮社長は「久光製薬スプリングスはVリーグの中ではスター選手が多く、個の力が強いと言われているが、それ以上にチーム力が優れており、助け合って思い合って、そして攻めの姿勢をもっての今シーズンであったと思う」とシーズンを総括。続けて「世界一のクラブチームを目指して、皆様と戦っていきたいと思う」と新たな決意を述べた。
来賓の日本バレーボール協会の嶋岡健治会長は「久光製薬スプリングスは各カテゴリーで代表選手を輩出しており、日本のバレーボール界を下支えしており感謝している」とチームの活躍を賞賛した。
続いて乾杯の発声を佐賀県の山口祥義知事が行い、「佐賀でバレーボールをやりたい子どもも増えてきた。ハラハラドキドキするような、バレーボールのよさを佐賀から世界に向けて発信できればと思う」と挨拶を行った。