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【この記事のエキスパート】
アウトドア&旅ライター・編集者:大森 弘恵
オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。
現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。
趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。
キャンプや登山でテントやタープを設営するのに必要なペグ。素材はさまざまで、丈夫な鋳造ペグ、軽くて頑丈なチタン製、安い価格で入手できるプラスチック製、コスパに優れたアルミ製などがあります。ここではペグの選び方とおすすめ商品を紹介。長さも注意して選びましょう。
テントやタープの設営に必須
ペグとは?
ペグは、テントやタープを設営する際、地面に固定するために使う杭のことです。テントやタープに付属していることが多いものですが、地面の固さによっては種類を変えて打ち込む必要があります。
アウトドア用ペグの選び方
ここからは、アウトドア&旅ライターの大森弘恵さんにお話をうかがい、ペグを選ぶときのポイントについてご紹介していきます。
ポイントは下記の7つ。
【1】素材
【2】形状
【3】鍛造ペグ&ステンレスペグ
【4】長さ
【5】表面積
【6】本数
【7】抜きやすさや目立ちやすさ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材で選ぶ
ペグにはさまざまな素材や形状の種類があります。まずはそれぞれのおおまかな特徴を紹介します。
素材はそれぞれ、長所と短所があり、利用シーンによって上手に使い分けることが重要。
スチール製
スチールペグは丈夫さ、特に鍛造ペグはすべての素材のなかでも頑丈で固い地盤でも使えますが、スチール製はお手入れをしないと錆びる点や重いというデメリットもあります。
ステンレス製
ステンレス製もやや重さがあるものの、錆びに強く丈夫なうえ、比較的軽量なのが特徴です。
チタン製
チタン製は錆びに強く、強度があるため、固い地面でも刺さります。また、重さは鉄の2/3と軽いのも特徴です。
アルミ製
アルミ製ペグは軽さと丈夫さを兼ね備えており、スチール・ステンレスとプラスチックの中間的な素材と言われています。
プラスチック製
プラスチック製ペグは、ビーチなど柔らかく塩分の多い場所に向いています。ただし、プラスチック製は壊れやすく、ある意味消耗品だと割り切って使うペグととらえておくのがよいでしょう。
【2】形状で選ぶ
ペグにはさまざまな形状があり、それぞれに適した用途があります。出かける場所によって使い分けることで、より効率的にテントを固定できますので、形状による特徴は重要です。
ここでは、まっすぐ系と特殊系の2種類に分け、それぞれについて詳しく説明します。バラエティ豊かなペグの形状は、デザイン面ではなく実用面で必要なのだということを知り、より間違いのないペグを選びましょう。
ピンペグ・ネイルペグ・鍛造ペグ|まっすぐ系
まっすぐ系は、ペグの基本形です。通常のキャンプ場でしっかりした地盤全般に向いています。反対に、柔らかい地盤だと、表面積を大きくするような加工のないピンペグは抜けやすいという欠点もあります。
ネイルペグは、通常の釘のような形をした基本形のピンペグとほぼ同じですが、ハンマーで打ち込みやすいヘッドに特徴があります。ヘッドがカラフルなネイルペグは、打ち込んだ場所が分かりやすいというメリットも。
鍛造ペグは、形状的にはピンペグやネイルペグと同じ種類のまっすぐ系で、とても丈夫なことが特徴。固い地面で使っても壊れにくく、さびないように手入れをすることで長く使えるペグです。
ピンペグ
・芝生や土など:〇
・砂浜、腐葉土、雪上:△
・小石が混じる河原など:△
ネイルペグ
・芝生や土など:◎
・砂浜、腐葉土、雪上:△
・小石が混じる河原など:△
鋳造ペグ
・芝生や土など:◎
・砂浜、腐葉土、雪上:△
・小石が混じる河原など:◎
V字ペグ・U字ペグ・X字ペグ・Y字ペグ|特殊系
ペグの長い胴体部分の断面によって呼び名が分かれているものを特殊系として紹介します。表面積が大きく、柔らかい地面や砂地に食い込みやすい点が、特殊系を使うメリットです。
V字ペグやU字ペグは、重ねられる形状なので持ち運びやすい点もメリットです。ただ、V字とU字は打ち込み方にコツが必要で、気を付けないと曲がることがあるので注意しましょう。
X字ペグとY字ペグは、表面積を広くとり、同時に丈夫さも兼ね備えており、特殊ペグのなかでは万能選手的存在です。ただし、V字ペグやU字ペグと違い重ねられないので、持ち運ぶときかさばる点がデメリットとなります。
V字ペグ
・芝生や土など:◎
・砂浜、腐葉土、雪上:△
・小石が混じる河原など:〇
U字ペグ
・芝生や土など:△
・砂浜、腐葉土、雪上:〇
・小石が混じる河原など:△
X、Y字ペグ
・芝生や土など:〇
・砂浜、腐葉土、雪上:△
・小石が混じる河原など:△
スクリューペグ
胴体部分がスクリュー状になっているペグのことをスクリューペグと呼びます。その外見どおり、ねじ込んで使うペグで、抜けにくい性質があります。
ねじ込んで使えるぐらいやわらかい地盤の砂浜や芝生のうえなどに適したペグです。しかし、固い岩盤や石の多い地面にはあまり向きません。ペットを連れている人が、ペットをつなぐときに使っている際によくみかけるペグでもあります。
スクリューペグ
・芝生や土など:△
・砂浜、腐葉土、雪上:◎
・小石が混じる河原など:△
固い地面でも安心、お守りがわりに
【3】鍛造ペグ&ステンレスペグを選ぶ
スノーピークの金属加工技術を存分に生かした鍛造ペグ。とても丈夫で、固い地面でもしっかりと食い込む。
どんなに高機能なテントやタープでも、張り綱をピンとはり、フライシートや本体をしっかり地面に固定できないと、その機能は大きく損なわれてしまいます。
キャンプ用テントやタープに付属されているペグは、プラスチック製ペグと細くて断面が丸いピンペグであることが多い傾向にあります。柔らかめの地面では効果的ですが、石混じりだと歯が立ちません。鍛造ペグやステンレス製ペグのように、固い地面でも打ち込めるものを用意しましょう。
テント用は20cm以上、タープ用なら30cm以上
【4】なるべく長いペグを選ぶ
ユニフレーム パワーペグSUS 300 × 6本セット 681756 鍛造ペグより強くて軽量
テントもタープも、大きくなるほど長いペグが必要です。ファミリー用テントは20〜30cm、テントよりも風を受けやすいタープは最低でも30cm、できれば40cmは必要になります。
ただ、すべて鍛造やステンレス製でこのサイズにそろえるとペグだけでかなりの重さとなります。通常、テントでピンペグを使用する場所は力を受けにくいとされていますので、ピンペグ部分は少し短い15〜20cm程度に抑えても大丈夫です。
短くて表面積の少ないペグほど抜けやすい
【5】表面積が大きいものを選ぶ
表面が凸凹しているモチヅキのアウトドア用ペグ。表面積を大きくして抜けにくくしているペグのひとつ。
ペグは、表面積が多いほうが抜けにくくなっています。V型やX型のペグがあるのはそのためです。また、断面が円の場合は風で張り綱が動かされたときにペグ自体が回転することもあります。ペグが回転すると土とペグの間に隙間ができ、抜けやすくなります。
30cm以上の長いペグであると回転しづらいですが、万全とは言い切れません。風が強いときや地面がぬかるんでいるときは、1本の張り綱に対して2本のペグをクロスに打ち込むなど工夫が必要です。
収納ケース付きやお得な商品も
【6】必要な本数とセット本数を確認して選ぶ
紹介しているペグは1本がメインですが、多くの場合は同種類で数本セットでも販売しています。セットになっている商品は、収納ケースがついていたり、少しお得だったりする場合もあるので、まとめて買うときはセット物がないか確認してみましょう。
購入前に、本数はいくつで、セットの本数が足りているかどうか確認しながら購入を決めるのが効率的です。
カラーリングや目印をつけられるものを
【7】抜きやすさや目立ちやすさで選ぶ
使い勝手を左右する点として、結構重要となるポイントは、「抜きやすいかどうか」「目立ちやすいかどうか」の2点です。頑丈に支えてくれるのはよいのですが、抜きにくいと後から苦労します。また、刺した場所を忘れてしまうと、探すだけでも大変です。
抜きやすさと目立ちやすさも考慮しながら選ぶことをおすすめします。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)