ソニー生命保険はこのほど、「女性の活躍に関する意識調査2019」の結果を発表した。調査は3月15日~19日、全国の20歳~69歳の女性を対象にインターネットリサーチで行われ、1,000名(各年代200名)の有効サンプルを集計した。
「日々の家事・育児や地域社会での貢献などを時給に換算するといくらになると思うか」を聞いたところ、「未就学児の育児・世話」が1,488円で最も高く、2013年調査(1,180円)から26%もの上昇率となった。
また、次点は「小学生以上の子どもの育児・世話」で1,230円と、子育て関連がTOP2を占めた。以下、「PTA 活動」(1,098円)、「食事の準備・後片付け」(1,097円)、「親戚づきあい」(1,009円)と続いた。
次に有識女性619名に対し、今後(も)バリバリとキャリアを積んでいきたいかどうか尋ねたところ、43.3%が「そう思う(計)」(非常に+やや)と回答。年代別では20代が最も高く54.0%、また、子どもがいない人(40.4%)よりも子どもがいる人(47.5%)の方が高く、若い人や子どもがいる人の方が、より前向きな気持ちで仕事に取り組んでいることがわかった。
しかしながら、半数近くの女性がキャリアを積む意欲がある一方で、70%が「女性が社会で働くには、不利な点が多い」と感じていることが明らかに。特に、子どもがいる有職女性の場合では、74.9%にものぼった。
また、本当は専業主婦になりたいかどうか聞いたところ、有職女性の3人に1人(36.7%)が「そう思う(計)」(非常に+やや)と回答。年代別にみると、20代が53.2%と他年代を大きく上回り、20代女性はバリキャリ志向と専業主婦志向が同程度の割合であることがわかった。
次に、生活や仕事に関する女性の意識を探ったところ、2015年調査から「そう思う(計)」の割合が大きく上昇したものは、「管理職への打診があれば受けてみたい」(31.0%)で、10.6ポイントも上昇。一方、下降したのは「女性が社会で働くには不利な点が多い」(70.0%)で、6.8ポイントの減という結果に。直近4年間で、働きづらさを感じる女性は徐々に減少し、管理職を志向する女性が着実に増えていることが読み取れた。