斎藤慎太郎王座への挑戦権獲得を16人の棋士で争う第67期王座戦挑戦者決定トーナメントの組み合わせが決まりました。
トーナメント表は画像の通りです。
そうそうたるメンバーが並びました。左から4人ずつ、ヤマを見てゆきましょう。
一番左のヤマは、豊島将之二冠(王位・棋聖)、渡辺明二冠(棋王・王将)と、タイトル獲得通算7期の久保利明九段という強力なことこの上ないメンバー。トーナメント全体を見渡すとどこも強力メンバーですが、最も強力と言って良いかも知れません。横山泰明六段は棋戦優勝こそないものの毎年コンスタントに高勝率を挙げる安定型の棋士で、二次予選決勝で郷田真隆九段を破って決勝トーナメント進出を決めました。
藤井七段は過去1勝1敗の佐々木大地五段との1回戦
次のヤマには無冠返上、タイトル通算100期を目指す羽生善治九段、今や将棋界を超えたスター棋士・藤井聡太七段が名を連ねます。羽生九段の1回戦の相手は昨年度、藤井七段に順位戦唯一の土をつけた近藤誠也六段、藤井七段の1回戦の相手は過去の対戦成績が1-1と五分の佐々木大地五段となっています。
次のヤマには、現在第4期叡王戦七番勝負で相まみえている高見泰地叡王と永瀬拓矢七段が入りました。ただし、両者が直接当たるには1回戦をクリアする必要があります。高見叡王の相手・丸山忠久九段はタイトル獲得通算3期、永瀬七段の相手・山崎隆之八段は2009年度第57期の挑戦者ですから、簡単ではありません。
一番右のヤマは1回戦で佐藤天彦名人とタイトル獲得通算3期の深浦康市九段、2017年度に初タイトルを獲得した東西若手棋士筆頭格の中村太地七段と菅井竜也七段が対戦。中村七段と菅井七段は昨年度防衛を果たせませんでしたが、本棋戦でタイトルホルダーへの復帰を目指します。
4人に分けて16人トーナメントを見てゆきました。当たり前のことですが、同じヤマの4人がいくら強力でもベスト4に残るのはただ一人。そしてベスト4の中から挑戦権を獲得できるのもただ一人。そう考えると、16人の誰が挑戦者になってもおかしくない気がしてきます。さて、あなたの挑戦者予想は?