サラリーマンにとって、接待で使える飲食店の存在は心強いもの。美味しい料理が食べられることはもちろん、取引先も自分も気分が良くなって、相手との距離が近づけるようなお店を選びたい。そんなおもてなしができそうなお店はないものか? ここはひとつ、ちょっと贅沢をして、銀座のしゃぶしゃぶ店なんてどうだろう?
おもてなしの心が伝わるしゃぶしゃぶ店
今回紹介するのは、2018年にオープンした「黒豚しゃぶしゃぶ 銀座てらやま」。JR新橋駅から徒歩5分、地下鉄銀座線新橋駅から徒歩3分、国際ホテル隣の雑居ビル7階にある、大人の隠れ家的なお店だ。店内はカウンターと、仕切りのあるテーブル席もあり、とても安らげる雰囲気。
同じ銀座で創作割烹の「銀座 てらやま」と、「ラウンジ てらやま」を経営している「寺山音楽事務所」の代表・寺山恵里華さんによると、「黒豚しゃぶしゃぶ 銀座てらやま」は、目の前で女性スタッフがしゃぶしゃぶを作って提供するスタイルとのこと。お客さんの話の邪魔にならぬよう接客しつつ、時には店員さんが加わったりすることで会話が盛り上がれば、と寺山さん自らが考案したそうで、オープン以来大変好評を得ているようだ。
味も接客も文句なし! 大切な人を連れてきたい一軒
「鹿児島六白黒豚しゃぶしゃぶ6,500円コース」「鹿児島六白黒豚しゃぶしゃぶ8,000円コース」(各税別)という2種類のコースから、工夫を凝らしたアラカルトも豊富で、各種アルコールも充実。この日は、レセプションということで、しゃぶしゃぶを中心に料理をおまかせしてみた。まずは、「知多ハイボール」(税別970円)で乾杯! 刺身や筍など彩りも綺麗で味も良い前菜から、サクサクした衣からやわらかい肉がジュワッと口の中に広がる「黒豚一口ひれかつ」を経て、いよいよしゃぶしゃぶが登場。
ここで、この店ならではのしゃぶしゃぶの食べ方をおすすめしてもらった。カウンター越しに見せてもらったのは、月替わりで12種類用意されているという、さまざまなバリエーションの塩。かつおと昆布でとった出汁にくぐらせた肉を、好みの塩につけて食べるのだという。定員さんの説明を聞きながら、「ウユニ塩」「白トリュフ塩」「メルロー塩」の3種類をチョイス。へえ~、こんなしゃぶしゃぶの食べ方があるんだ、と思いつつそれぞれの塩につけて食べてみると、これがめちゃくちゃ美味い。というか、お肉自体の味が絶品で個性的な塩が旨味をさらに引き出している。
さらに、しゃぶしゃぶの出汁をスープに使ったラーメンを食べてみたのだが、これがまた体中に染み渡る味。繊細かつコクがあって、シメのつもりがますます食欲がアップしてしまった。
というわけで、メニューを眺めていると、銀座のしゃぶしゃぶ屋さんには珍しい「昔ながらのナポリタン」(税別1,280円)を発見、即追加オーダー。見た目も味も完璧な、"ザ・ナポリタン"で、しかも半熟卵が乗ってるし! 最高です、この味。
料理はすべてオーナーのお兄さまが作っているとのこと。どれも丁寧且つ気取ったところのない親しみやすい味で、美味しいものばかり。また、店内に出ている店員さんはすべて女性で、しゃぶしゃぶを作ってくれるだけでなく、流れで会話に加わってくれたりと、明るく楽しい雰囲気が楽しめた。もちろん、話しながらも飲み物が減っていたらすかさず聞いてきてくれたりと、絶妙な加減の接客がとても心地よかった。一度訪れたお客さんは、「今度は誰かを連れてきたい」と思うはず。接待だけでなく、デートや仲間との会食などにも最適。「黒豚しゃぶしゃぶ 銀座てらやま」のおもてなしで、大切な人との距離を縮めてみてはいかがだろうか。
●information
「黒豚しゃぶしゃぶ 銀座てらやま」
東京都中央区銀座8-7-11 ソワレド銀座第二弥生ビル7F
営業時間:18~翌1時
休:土・日・祝日