ぽっこりメタボ腹、ジャンク中心の食生活、不規則な睡眠時間……いつの間にか、すっかり不健康なサラリーマンになり果てている筆者。そのせいで、なんだか常に体調が優れないし、腰やら足やらが痛い気もするし、とかく生きづらい。

  • 不健康サラリーマンが、フィットビットの最新スマートウォッチを使ってみた

    不健康サラリーマンが「Fitbit Versa ライトエディション」を2週間使ってみた

そんなとき、ウェアラブルデバイスの大手「フィットビット・ジャパン」から、健康とフィットネスに特化したスマートウォッチが2019年春に日本初上陸を果たすとの情報を入手。3月8日の商品発表会で、ひと足先に最新スマートウォッチをゲットできたので、さっそく使ってみた。

フィットビットから4つの新商品がお目見え!

まずは、気になる新商品の詳細をお届けしよう。3月8日の商品発表会では、フィットビットの4つの新商品が発表された。それが、「Fitbit Versa ライトエディション(フィットビット ヴァーサライトエディション)」、「Fitbit Inspire HR(フィットビット インスパイヤーHR)」、「Fitbit Inspire(フィットビット インスパイヤー)」、「Fitbit Ace 2(フィットビット エース2)」。

  • 発表会に登壇した、フィットビット・ジャパン カントリーゼネラルマネージャーの千川原智康氏

「Fitbit Versa ライトエディション」は、独自OSのスマートウォッチVersaシリーズの心拍センサーを搭載したエントリーモデル。これまで発売された「Versa」に比べ、あがった階段数、音楽データの保存、NFC決済などの機能が非搭載となっているが、同シリーズの中でもお手頃な価格で健康&体力づくりに有効な機能を活用できるとあって、これからスマートウォッチを購入しようと思っているビギナーにはぴったりなモデルになっている。

  • 発表会で展示された新商品の数々

スタイリッシュでスリムなデザインながら、アクティビティの自動記録やエクササイズ・睡眠ステージの測定ができる「Fitbit Inspire HR(フィットビット インスパイヤーHR)」と「Fitbit Inspire(フィットビット インスパイヤー)」、6歳以上の子ども向けモデルの「Fitbit Ace 2(フィットビット エース2)」も、消費者の多彩なニーズに合わせた魅力的な商品と言えるだろう。

今回、「Fitbit Versa ライトエディション」を約2週間ほど実生活でがっつり使ってみた。健康への関心が薄い筆者が、商品を使ってみて感じたことを書いていこう。

  • その日の歩数などがひと目でわかる

  • アラームや天気予報などの便利アプリも充実

私的メリット1「歩こう、なんなら走ろうと思える」

運動なんて久しくしていないし、走ることはもちろん、ちょっと長めの距離を歩くことさえも避けたい……というビジネスマンも多いだろう。筆者もそうだ。しかし、この同商品を使っていると、不思議と身体を動かしたくなる。

  • 毎日の歩数を記録できる

その理由は、歩数はもちろん、運動などによるアクティブな時間が自動で計測されているから。デバイスがブルブルと振動したので見てみると「目標の8,000歩に到達しました」などの表示が出る。これは、ドラクエなどのロールプレイングゲームでレベルが上がったときのような感覚に近い。嬉しい。

  • 歩いた距離も算出してくれる

  • ランニングをすると、地図でどこを走ったかなども細かく確認できる

しかも、どれぐらいのカロリーが消費されたのかもきちんと表示されるので、筆者同様にダイエット中の人ならば「今日は1万歩を目指してみるか」「ちょっとランニングしてみよっかな」など、どんどん運動欲求が高まってくるのだ。なかなか運動が長続きしないという人も多いと思うが、これを使えばゲーム感覚で楽しめるのでオススメだ。

  • ダイエット中の人は必見なのが、消費カロリーの表示

私的メリット2「大盛、いや並にしておこうと思える」

店員さんに「大盛無料ですが、どうしますか?」と問われれば、食い気味に「大盛で」と即答してしまうビジネスマンもまた、多いはず。筆者もそうだ。そんな食いしん坊さんにも、同商品はしっかり食べ過ぎセーブをかけてくれる。

  • その日食べた物を簡単に記録でき、カロリーなどが算出される

その日食べたものを入力すれば、摂取カロリーが記録できるので、その日の消費カロリーと比較することで、どれくらい食べられるのかが一目瞭然。入力するのが面倒という人もいるかもしれないが、コンビニ商品やチェーン店のメニューが豊富に記憶されているので、意外にラクチン。

  • 一週間のカロリー収支をまとめて確認することも可能

また、カロリーだけでなく、炭水化物や脂質といった栄養素も自動で算出されるので、ダイエット目的だけでなく健康管理にも役立つ。さらに、「自分が何を食べているか=食費にどれくらいかかっているか」もわかるので、節約にも有効かもしれない。

私的メリット3「今日は早く寝ようと思える」

ベッドに入ってから「海外ドラマを1話だけ観よっかな」と思ったものの、ついつい2~3話と連続して観てしまい寝不足に……というビジネスマンは大勢いることだろう。筆者もまさにそう。そんな睡眠負債を抱えた人たちにも、同商品は警鐘を鳴らしてくれる。

  • 睡眠段階が確認できるので、ちゃんと眠れているのか否かが一目瞭然

何の操作もせずに、ただデバイスを腕に装着して眠るだけで、睡眠時間を計測してくれる。しかも時間だけでなく、動作と心拍数のパターンによって"睡眠段階"も自動で検出してくれるという点が、実に興味深いのだ。それによって、一晩の眠りが「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」の4段階で表される。

「夜中にメールが来たから目覚めちゃってるな、次から通知OFFにしておこう」なんてことはもちろん、「今日は睡眠時間こそ短かったけど、深い睡眠が長かったから元気だな」、逆に「深い睡眠が短かったから、もっと長くとれるように早寝しよう」など、さまざまな気づきが得られる。睡眠は翌日の仕事パフォーマンスにも大きく影響するので、細かくチェックできるのはワークライフバランスの面でも重要と言えるだろう。

ウォッチをつけると、自然と健康を意識し始める

この他にも、常に心拍数を確認できたり、ランニングや水泳などの運動を始めると、自動的にエクササイズと認識して時間や距離、消費カロリーなどを計測してくれたり、体重管理などの目標を設定できたり、電話やチャットアプリの通知がきたり……機能は大充実。まだまだ使いこなせていない部分も多いだろう。でも、たった2週間使ってみた現時点でも変化はあった。

  • 日々の心拍数を確認することは病の予防・対策にも効果的

何と言っても、今まで自分の生活を数値で視覚的に認識したことなんてなかったので、そのインパクトが大きい。毎日のように揚げ物を食べていたけど野菜を食べるようになったし、運動不足解消のために帰りは一駅分を歩くようになったし、小さいながらもいい変化が生まれている。しかも、身体にいい行いをすると、いい数値が返ってくるので、続け甲斐もある。

日々健康を気づかっている人はもちろんだが、筆者のような不健康サラリーマンの皆さんこそ、ぜひ同商品を使ってみてほしい。