2019年1月から施行された新ゴルフルール。久しぶりにゴルフをプレーする際に「アレ?」とならないようにポイントは押さえておきたいところだ。『ゴルフルールBOOK』(新星出版社/税別850円)からそのポイントを紹介する。
R&A(英国ゴルフ協会)とUSGA(米国ゴルフ協会)は、2020年の定期ルール改定を1年前倒して、2019年にルール改定を敢行した。
新ゴルフルールの狙いは、ルールの簡略化とプレーのスピード化。救済の受け方、ハザード内のプレー、グリーン上のプレー、いくつかの名称の変更など、近年にない大改定となった。主な改定内容は以下の通り。
・ピンを抜かずにパットできる
・ペナルティ・エリア内ではソールOK
・ドロップはひざの高さから
・ボールを探す時間は3分に短縮
・準備が整った人から先に打つことが可能に
・捜索しているときにボールを動かしても無罰
・OBはボールが消えた周辺から2罰打で打てる
・アンプレアブル宣言でバンカー外に出すことも
・バンカー内のルースインペディメントが動かせる
・グリーン上、ボールが動いても無罰に
・パットのライン上の修復が可能に
・2度打ち、自打球が無罰に
・救済を受けるときにボール交換ができるように
・距離測定器の使用が認められる
・名称の変更
ティーインググラウンド→ティーイング・エリア
スルーザグリーン→ジェネラル・エリア
ウォーターハザード→ペナルティ・エリア
たとえば、この中の「ピンを抜かずにパットできる」は、同書で以下のように解説されている。
ピンの手前に止まったので旗竿を刺したまま打ってカップイン
ピンよりかなり手前に止まっていたので、旗竿を抜きにいくのが面倒なこともあり、そのまま打ったらピンに当たってカップインしてしまった。
↓
罰打0: 無罰でカップインが認められる
2019年のルール改定で旗竿を抜かずにプレーをすることが許されるようになった。ボールが旗竿に当たってのカップインも認められる
ワンポイント: キャディのつかないアマチュアプレーヤーの時間短縮などの目的でこのルールが適用されるようになった。
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『ゴルフルールBOOK』(新星出版社/税別850円)
『ゴルフルールBOOK』は、状況別にプレーで必要なルールをひと目でわかるイラストと簡潔な解説で掲載したハンディサイズの書籍。昨年10月の発売以来、スポーツ界の書籍では異例の5カ月で6万8,000部を突破したという。