今年のゴールデンウィークは10連休となる。4月27~29日が土日と昭和の日、5月3~6日は憲法記念日、みどりの日、こどもの日、振替休日で休みだが、それに加えて今年は5月1日が「即位の日」で祝日となったことから、その前後の4月30日と5月2日が祝日法によって「祝日に挟まれた平日は休日」となるためだ。

カレンダー上は10連休だが、実際に会社を休める日数は何日くらいなのだろうか? 今回は、会社員のマイナビニュース会員306名にアンケートを実施し、2019年のゴールデンウィークの休暇取得日数と、その日数休む理由を聞いた。具体的なコメントとともにご紹介しよう。

  • 2019年のゴールデンウィーク、何日休める?

    2019年のゴールデンウィーク、何日休める?

Q.ゴールデンウィークに何日間お休みされる予定ですか。

1位: 10日(48.4%)

2位: 5日(11.9%)

3位: 9日(9.0%)

4位: 11日以上(6.9%)

5位: 3日(5.1%)

5位: 6日(5.1%)

5位: 7日(5.1%)

■10日

・「全社的に暦通りの休日の会社であるため」(39歳男性/通信関連/営業関連)
・「普段休めないので、きっちり会社でいわば強制的休暇になったから」(37歳男性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
・「全社的。例年10連休程度が当たり前」(49歳男性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「ちょうど仕事の区切りがよく休みが取れそうだから」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「最初は出勤日も検討されたが、結局は暦通りとなった」(39歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「会社の部署によってゴールデンウィークのお休みの取り方が違うのですが、自分の所属する部署は事務職で、カレンダー通りに休むことになっています」(52歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
・「非常勤で仕事しているので休日は休みです」(47歳男性/教育/専門サービス関連)
・「物流サービスが滞るから」(65歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「会社のリフレッシュ休暇制度を利用して、長期休暇を取りたいから」(47歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)

■5日

・「シフト制だが、たまたま休めるようなので」(54歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「カレンダー関係なしの仕事。連休はホントに迷惑」(49歳男性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)
・「業界で定められている」(41歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「やはり安倍政権の労働改革が大きく影響しています。有給休暇や休みが以前に比べて取りやすくなりました。去年までなら連休なんてとても取れそうになかったです」(50歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「休み中も仕事がありそう」(46歳男性/精密機器/IT関連技術職)

■9日

・「ゴールデンウィークは毎年休み」(48歳男性/非鉄金属/その他技術職)
・「取引先が休みだから」(45歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)

■11日以上

・「会社全体で長期休暇の奨励があったため」(43歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「シフト編成の製造業で前工程止まればこっちのラインも動かないから。前工程が別会社。他にもいろんな理由がある」(45歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「国が決めたから仕方なく」(42歳女性/教育/事務・企画・経営関連)

■3日

・「介護職でシフト制だから」(43歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「土日も仕事するので通常の週休2日以上を取ることになっている」(68歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「まだ決まっていないから、こんぐらいかな……」(55歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)

■6日

・「原則的に祝日は休みと就業規則で定まっているが、今回のように長期となると報酬の請求が間に合わなくなるので全日休むことはできない」(58歳男性/医療・福祉・介護サービス/公共サービス関連)
・「建設業で近隣の騒音対策のため、休日は作業できないから」(45歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)

■7日

・「順番に取ることになったから」(52歳男性/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連)
・「営業担当で、取引先が休業中となるから」(58歳男性/その他金融/営業関連)

■総評

調査の結果、2019年のゴールデンウィークに休む日数は、48.4%を集めた「10日」が最多となった。2位は「5日」(11.9%)、3位は「9日」(9.0%)と続き、4位の「11日以上」も6.9%と比較的長期間休む人が多く、5日以上休む人は全体の9割近くに上っている。

1位の「10日」は会社がカレンダー通り休みのため、それに従って休むという人が多かったが、中には会社で強制的に休まされるという人も。また、非常勤であることや仕事の区切りがいいことから、ちょうど休めるというケースや、会社のリフレッシュ休暇制度を利用して長期休暇を取るという回答もあった。

2位の「5日」と答えた人の中には、労働改革で休みやすくなったと歓迎する声もあれば、カレンダーの関係ない仕事だから迷惑だという不満の声もあった。また、休み中も仕事がありそうという回答もあり、業種や会社の事情によっても連休のとらえ方は異なるようだ。

全体で見ると、「取引先が休み」「物流サービスが滞る」「建設業で近隣の騒音対策のため、休日は作業できない」など、外部要因で休まざるをえない会社もあることがうかがえる。

日本は有給休暇の取得率が低く、世界最下位といわれているが、ゴールデンウィークは、普段なかなか取れないまとまった休暇を取るいい機会なのかもしれない。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年3月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 306名(男性255名 女性51名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート