日本ATMは3月8日、「ATMに関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は2018年12月19日~21日、20歳以上の男女600名を対象に、インターネットで行われた。
はじめに、メインバンクを変更し得る理由を聞いたところ、普段使う「ATMの撤去」(全て撤去225名、1箇所撤去127名)と、「手数料値上げ」(メインバンク226名、コンビニATM108名)が大半を占める結果に。しかしながら、いずれも実施範囲を一部に留めることで、メインバンクを変更する人の割合は半数程度に減少していることから、顧客の取り得る対案を事前に検討することによって、リスクの最小化が期待できることがわかった。
続いて、ATMにおいて許容できる待ち時間を教えてもらったところ、「~5分」(44%)が最も多く、次いで「~10分」(30%)、「~3分」(15%)と続き、およそ9割が「10分以内」と回答。待ち時間の中央値は5分、平均値は7.9分となった。
次に、共同運営に対する顧客観点でのイメージや、看板等による金融機関のブランド表示の重要性について調査を実施した。その結果、共同運営ATMに対して、約8割が「何も感じない」(48%)あるいは「協力して地域内の効率化を図っている」(30%)を選択しており、共同化に対しては中立的あるいは肯定的であることがうかがえた。
最後に、緊急時に手数料を考慮しないという条件下において、どこのATMを利用するか聞いたところ、4割近くの人が「口座を持っている銀行のATMを探す」(238名)と回答。「とにかく目に入った銀行のATMを使う」(144名)という人は2割強にとどまり、あくまでメインバンクのATMにこだわる人が多いことがわかった。