アデコは3月6日、平成時代に関する調査結果を発表した。調査は2018年12月15日~27日、平成元年に新卒で入社した社会人1,000名(男性524名、女性476名)を対象に、インターネットで行われた。

  • 平成の30年間に起きた職場環境の変化

    平成の30年間に起きた職場環境の変化

平成の30年間で印象に残っている職場環境の変化は何かと質問したところ、「インターネットが普及し、仕事のやり方が変わった」(60.2%)が1位に。次いで「職場が禁煙になった」(43.7%)、「個人用のPCが支給され、PCをベースに仕事をするようになった」(41.5%)と続いた。

「労働時間が短くなった」が7割

  • 平成元年と現在の働き方・職場環境の比較

    平成元年と現在の働き方・職場環境の比較

続いて、職場環境に関して入社当時の平成元年と現在を比較してもらったところ、労働時間については、68.3%が「労働時間が短くなった」と回答。また、「勤務形態が柔軟になり、仕事がしやすくなった」(63.8%)、「設備や機器の進歩により、仕事が進めやすくなった」(65.6%)と感じている人は、それぞれ6割超となった。

さらに、「有給休暇が取得しやすくなった」(75.3%)、「セクハラやパワハラなどのハラスメントが減った」(73.2%)という人は7割を超え、「子育てや介護と仕事の両立がしやすくなった」という人は79.2%と、8割を占める結果に。働き方や職場環境については、多くの人が平成の30年間を通して改善したと考えていることがわかった。

一方、6割の人が「福利厚生のレベルが下がった」(61.1%)と感じているのに加え、7割超の人が「退職金制度が後退した」(71.6%)、「会社からの手当や補助が薄くなった」(74.3%)と回答。平成の30年間で、会社から提供される福利厚生は悪化したという考えが多くを占めた。