東京2020組織委員会はこのほど、東京2020大会競技会場における禁煙方針について発表した。大会期間中、競技会場敷地内は加熱式たばこも含め完全禁煙とするという。

  • 国立代々木競技場 (C)Tokyo 2020

現在、IOC(国際オリンピック委員会)は、「オリンピック大会はすべての大会関係者の健康と安全を守るため、スモークフリー環境とする」「ノースモーキングポリシー(禁煙方針)は公衆衛生のレガシーの観点からも重要である」という方針を示している。

2012年のロンドン大会や2016年のリオ大会では、競技会場屋内は禁煙であったが、会場屋外では指定の喫煙所を設けていた。しかし、2018年の平昌大会では、会場敷地内は屋内・屋外を問わず禁煙にする方針のもと大会を実施した。

日本国内でも、2020年4月1日からは、健康増進法の一部を改正する法律(改正健康増進法)および東京都受動喫煙防止条例が全面施行される。東京2020組織委員会は、こういったIOC の方針および禁煙意識の高まりを踏まえ、今回、完全禁煙という方針を策定した。

同委員会では、東京2020大会を「たばこのないオリンピック・パラリンピック」とし、観客も含むすべての大会関係者の健康と安全を守るため、周知徹底に努めていくという。