京王電鉄は26日、高尾山の新緑シーズンとなる3月21日から5月26日までの土日祝日、新宿~高尾山口間で座席指定列車「Mt.TAKAO号」を運行すると発表した。これに先立ち、3月10日に行われる髙尾山火渡り祭に合わせて先行運行も実施する。
「Mt.TAKAO号」は昨年11月、高尾山からの帰宅に便利な臨時列車として、土日祝日を中心に計9日間運行。とくに土休日は満席となる列車が多く、好評を博したという。今回は高尾山への来山者が増える新緑のシーズンに合わせ、土日祝日に高尾山口行3本と新宿行3本の座席指定列車を運行する。
下りは「Mt.TAKAO号」として、新宿駅から高尾山口駅まで途中駅の乗降は行わず、直通で運行。上りは「京王ライナー」として運行され、高尾山口駅から府中駅までの特急停車駅で乗車のみ可能。新宿駅まで快適に移動できる。
「Mt.TAKAO号」は「京王ライナー」の車両5000系を使用し、座席はクロスシートで電源コンセントや無料公衆無線LANの利用も可能。座席指定料金は一律400円。今後、夏の高尾山ビアマウント開催期間中や秋の紅葉シーズンにも5000系を使用した座席指定列車を運行する予定だという。
3月10日の先行運行は髙尾山火渡り祭に合わせて実施され、新宿~高尾山口間で乗車特典付きの下り「Mt.TAKAO号」と上り「京王ライナー」を運行する。停車駅や座席指定料金などは、3月21日以降の「Mt.TAKAO号」「京王ライナー」と同じ。「Mt.TAKAO号」(下り85号)の運行時刻は新宿駅10時20分発・高尾山口駅11時13分着、「京王ライナー」(上り86号)の運行時刻は高尾山口駅16時54分発・新宿駅17時50分着となる。
「Mt.TAKAO号」の乗車特典として、髙尾山火渡り祭当日限定授与品(撫で木・渡火証・梵天札の3点1セットで1,000円)が車内で特別販売され、車内で受け取った梵天札引換券を提示すると優先的に火渡りが行える。その他、京王高尾山温泉極楽湯のサービス券も受け取ることができ、「Mt.TAKAO号」「京王ライナー」ともに車内で髙尾山火渡り祭限定のトレーディングカードの配布が行われる。