2020年の東京オリンピックで正式種目となる「スポーツクライミング」の種目の一つである「スピード」の日本一を決める「第1回スピードジャパンカップ」が2月10日、東京都昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジのスピードクライミングウォールにて行われた。
2020年に開催される東京五輪のスポーツクライミングでは、このスピードと「ボルダリング」、そして「リード」と呼ばれる3種目の総合ポイントでメダルを争うことになっている。
スピードクライミングは高さ15メートルの壁に設置された同一ルートを登り、その速さを競うスプリント競技。選手はルートの一番上にあるゴール地点から吊り下げられたロープをハーネスを介して装着し、トップロープスタイルで競技を行う。
予選ラウンドはタイムレース形式となっており、選手は2回の競技を実施し、より速いタイムが予選記録となる。ただし、フライングを行った場合はその場で失格となり、予選敗退になる。
タイムの上位16名が決勝トーナメントに進出。決勝トーナメントは勝抜戦方式でタイムの速い選手が勝者となり、同タイムの場合は予選の上位者が勝ちとなる。
女子は1月に開催されたボルダリングジャパンカップに続き野中生萌(みほう)選手が優勝。2位は伊藤ふたば選手、3位は野口啓代(あきよ)選手が入賞した。
男子は池田雄大選手が優勝。2位は藤井快(こころ)選手、3位は抜井亮瑛(りょうえい)選手が、それぞれ入賞した。
また、大会が3連休中に行われたということもあり、会場には家族連れの姿も目立ち、スポンサー企業が出展していた各ブースを満喫していた。