東京都とアーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)はこのほど、2020年に向けた文化プログラム「Tokyo Tokyo FESTIVAL 企画公募」実施企画を発表した。

  • 「Tokyo Tokyo FESTIVAL 企画公募」第1弾はダンス、現代アート、無形文化遺産などの5企画

両者は、オリンピック・パラリンピックが開催される2020年の東京を文化の面から盛り上げるため、Tokyo Tokyo FESTIVALとしてさまざまな文化プログラムを展開。その中核となるプログラムのアイデアを一般から公募し、集まった2,436件の中から選ばれた13件のうち、今回は第1弾として5件の企画概要について発表した。各企画の実施時期などの詳細や、そのほかの8企画については、今後順次発表していく。

それぞれの企画主旨は、以下の通り(企画名五十音順)。

●企画名:「SYN LIGHT DANCE IN TOKYO ~東京の未来を視る」(企画者:ライゾマティクス)は、東京ならではの都市型パブリックアートイベント。リオ大会閉会式における東京2020大会プレゼンテーションのAR表現やプロジェクション映像、演出技術開発を手がけたライゾマティクスが独自に研究開発してきた最新のメディアテクノロジーと通信技術の革新を組み合わせた実験的なアート空間の創出を目指す。開催場所、および周辺都市環境を利用して、新しい音と光を用いた参加体験型インスタレーション+ライブイベントを実施する。

●企画名: 「世界無形文化遺産フェスティバル」(企画者:公益社団法人全日本郷土芸能協会)は、世界から無形文化遺産が集結するフェスティバル。世界各地に伝承されている伝統文化や芸能を集め、人々の交流を通じて文化の多様性と共生の意義を伝え、文化の未来への継承につなげる。五大陸及び東北の芸能を招聘し、無形文化遺産の価値を再発信する。

●企画名: 「DANCE TRUCK TOKYO」(企画者:全日本ダンストラック協会)は、振付家・ダンサーの東野祥子氏がディレクション/コーディネートし、東京全域をめぐる移動型のパフォーマンス公演。トラックの移動性や機動力を生かしたモバイルのダンスプロジェクト。キュレーターは、日本のコンテンポラリーダンスを牽引する東野祥子・白井剛・鈴木ユキオの各氏が務め、多分野の先鋭的なアーティストが参加。多摩地区・区部・島しょ部などさまざまな風景の中で、その場所独自のサイトスペシフィックなダンストラックを展開し、地域とパフォーミングアーツをつなぐ新しいプラットフォームを目指す。

●企画名: 「TOKYO SENTO Festival 2020 」(企画者:TOKYO SENTO Festival 2020実行委員会)は、「2020年、"銭湯"を舞台に日本のアートシーンを発信し、人々をつなぐ」。伝統的な人々の憩いの場・コミュニティーである日本独自の"銭湯文化"を世界に発信し、オリンピック・パラリンピックを多くの人々とともに盛り上げるアートプロジェクト。日本を代表する多様なアーティストが参加する、ホッとするアートな銭湯!と熱くなる参加型イベントとして、日本の伝統文化「銭湯」から世界に向けてアッツアツの日本のアート文化の発信と、心温まる人々の交流を作り出す。

●企画名: 「まさゆめ」(企画者:目/ [ mé ])は、目 / [ mé ]によるアートプロジェクト。個であることと同時に公である我々の存在を見つめなおし、その不思議や実感を改めて問いかける風景を東京の空に出現させる。世界中から「顔」のモデルを募集し、浮かべるべき一人の顔を選定するプロセスの中で、人々との対話を通じ共にプロジェクトの意味や本質について考えていく企画となる。都市空間に大きなインパクトを与え、四年に一度の人類の集いの中で祝祭的な光景をつくる。

※各企画名は仮称のため、今後変更になる場合がある