東京都交通局と東京都建設局は23日、恩賜上野動物園のモノレール「上野懸垂線」に関して、現行車両の経年劣化が顕著に進んでいるため、次回の定期検査前となる2019年11月1日から運行を休止すると発表した。

  • 上野動物園モノレール「上野懸垂線」

上野懸垂線の現行車両は昨年11~12月にかけて定期検査を実施し、車両設備等の安全性を確認している。しかし2001年度の運行開始から17年が経過し、経年劣化が顕著に進んでいることから、次回の定期検査前となる11月1日をもって運行休止するとのこと。休止中の措置に関しては、東園と西園を往復する電気自動車などの車両を無料運行する予定としている。

今後については、車両更新などをこれまで検討してきたが、当該車両は国内唯一の特殊な車両であり、製造に3年程度要するほか、電気設備等についても今後は大規模な更新が必要になるなどの課題がある。あわせて動物園全体としての魅力向上に向けた取組みも考えていく必要がある。

こうした状況を踏まえ、今後の車両更新またはそれに代わる方策について、都民などの意見を聞きながら検討していくとしている。