米メジャーリーグ、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が、8日に放送される日本テレビ系バラエティ番組『ザ!世界仰天ニュース 今年も笑いあり涙あり 有名事件の真実 新春4時間スペシャル』(19:00~22:54)で、昨年亡くなった義兄の格闘家・山本“KID”徳郁さんへの想いを語る。

ダルビッシュ有投手(左)、山本“KID”徳郁さん(中央)ら家族の写真

昨年9月、41歳という若さでこの世を去ったKIDさん。小さな体で自分より大きな相手にひるむことなく立ち向い、連戦連勝を重ねて「神様の子」と呼ばれ、世界で活躍するファイターとなった。やがて「多くの若い格闘家たちが活躍できる場をつくること」という夢を持つが、そんな矢先にガン宣告。KIDさんは、妻と子どもら家族のため、夢の実現のためにも、病を克服して復活することを誓った。

家族は互いに支え合いながら闘い続け、その壮絶な日々を実際の映像と再現ドラマで紹介。KIDさん死から3カ月半が経過し、姉・山本美優選手や父でミュンヘンオリンピック日本代表の山本郁榮氏ら、家族が今の思いを番組に語る。

そして、KIDさんの義理の弟に当たるダルビッシュ投手にもインタビュー。同年代の人間からすると憧れの的だったというKIDさんについて「格闘技界のレジェンドのような人が自分の家族になったというのは信じられない感じでした」と当時の心境を語る。さらに、「最初にガンと聞いたときから1分1秒でも、奥様とお子さんたちと一緒に時間を過ごしてもらえるというのが自分の目標だった」と回想。尊敬する格闘家であり、大切な家族であるKIDさんの夢を叶えるため、KIDさんには知らせず、陰で闘病や若手育成の活動の支援を続けていたという。

山本郁榮氏は「ダルビッシュ有君のサポートがなければ、徳郁はここまで生きることはできませんでした。私にはできなかったことを有君がすべてサポートしてくださったことに、言葉では言い表せないほど感謝の気持ちでいっぱいです」と語る。今回初めて明かされる、ダルビッシュ投手がKIDさんに最後まで行った驚きのサポートの内容とは…。

  • 魔裟斗選手

スタジオには、格闘家の魔裟斗選手が登場。MCの笑福亭鶴瓶から「今でも心の中にガッチリと(KIDさんが)残っているのでは?」と尋ねられると、「戦友ですよね、本当に。一緒の時代に頑張って格闘技を盛り上げて、格闘技で成り上がっていこうって同じ目的を持っていた仲間なんで、残念ですよね」と偲ぶ。

さらに、2004年の大みそかに開催された「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!」での魔裟斗×山本“KID”徳郁の伝説的な試合についても振り返り、体重差があった中「反則も一切せずに、体格差も関係なく真っ向勝負を挑んできた。本当のアスリートなんだなと感じた」とその姿勢を讃えるなど、当時のエピソードを語る。