飲みたい、でも金がない。飲みたい、でも、金がない。でも飲みたい……そんな負のループに陥っているのは、何も若者ばかりじゃない。中年サラリーマンだって、あれやこれやでそんなにお小遣いを使えない。となれば、こんなお店に行くしかない。"せんべろスタンド"「やきとり魁」で、激安価格で酔っぱらってきた。

  • "せんべろ"にもほどがある「やきとり魁」で毎日酔える

    欲張って頼んだ結果、お腹いっぱいに

完全セルフサービスの焼き鳥店

「やきとり魁」は、新宿・歌舞伎町に2018年11月22日にオープンした新店。何が新しいって、まず既存の居酒屋とオーダーシステムが違う。普通の居酒屋だったら、

入店して席に着く→お通しが出てくる→注文する→料理・飲み物が運ばれてくる→帰りにお会計

というのが一般的。ところが「やきとり魁」は、

カウンターに行ってiPadのタッチパネルによるセルフオーダーシステムで注文→レジでお会計→呼び出しベルを受け取る→席を確保→呼び出しベルが鳴ったらカウンターで料理を受け取る→帰りに食器を返却

という、全面的にセルフサービスの居酒屋になっているのだ。ファーストフード的、というか、どちらかというとフードコート的な雰囲気が感じられた。また、普通の居酒屋と大きく違う特長として、お通しがないこともあげられる。これって結構デカい。だいたい300円から500円くらいのお通し代が浮くもんね。だったら、その分好きなものを注文したいというものだ。

  • 注文はタッチパネルで

いざ、せんべろ開始!

さて、いざオーダーすべくカウンターへ。メニューを見てみると、かなりの激安価格で、しかも種類が豊富だ。「大きいもも串」「つくね串」「やげん軟骨串」「レバー串」「カシラ串」etc……定番の焼き鳥が、ほぼ全種類1本税別99円。しかもどれも、「ちゃんと美味い」。しっかりと大きく、噛み応えがあってジューシーな焼き鳥が、この価格。安かろうまずかろう、ではなく、この価格にして味は抜群に美味しいからたいしたもんだ。

  • この安さにして焼き鳥のクオリティはなかなかのものだった

  • 焼き鳥は1本税別99円のものがほとんど

ドリンクは「濃いめ 生レモンサワー」(税別350円)を飲んでみたが、こちらもガッツリ濃い味で満足度あり。濃いめで頼んで豊富な料理を少しずつ楽しむのがおすすめ。

  • ドリンクのメニューも豊富。サワーは濃いめで頼むのがおすすめ

「煮込み 小」(税別199円)「うずらの煮玉子」(税別199円)「クリームチーズの味噌漬け」(税別199円)「ポテトサラダ」(税別199円)といった酒のあてにピッタリなおつまみから、「やきとり丼」(税別250円)「ぶっかけ煮込みTKG」(税別250円)といった腹持ちが良さそうなご飯ものまで取り揃えられている。

  • タレの味がご飯にマッチした「やきとり丼」

  • 結構ボリュームありで満足度が高い「ぶっかけ煮込みTKG」

筆者が一番おすすめしたいのは、「名物! 唐揚げ」(税別250円)。正直、あまり期待せずに頼んでみたのだが、パリってした衣の食感もよく、やわらかくてジューシーで、おかわりしたくなるくらい。すっかり「やきとり魁」のファンになってしまった。

  • 唐揚げがリアルガチで美味しかったんですよ

どう考えても安い! そして旨い!

というわけで、ついつい欲張って色々とオーダーしてしまった結果、お会計は1,583円。「せんべろしてねえじゃねえか!」と言われるかもしれない。ああ、そうだよ。あまりの安さと美味さに冷静さを失っていたよ。でも、焼き鳥4本、レモンサワー、ぶっかけ煮込みTKG、唐揚げ、塩昆布サラダと、これだけ頼んでこの価格、どう考えても安いじゃないですか。

  • せんべろになってないけど、まあいいじゃん。安くて美味しいのは間違いないから(酔ってます)

「やきとり魁、半端ないって」と、臆面もなく2018年のうちに流行語を使いたくなってしまうほど、半端ない安さと美味さ。こんな居酒屋の誕生、サラリーマンのみんなは待っていたのでは? 忘年会にXmas、お正月に新年会と、何かと物入りな時期だけに、少ないお小遣いで気軽に使える「やきとり魁」は、めちゃめちゃ重宝しそうだ。

●information
「やきとり魁 歌舞伎町店」
東京都新宿区歌舞伎町1-23-10 シャトレビル B1階
営業時間:月~金 17~翌5時(LO4時30分)
土日祝 16~翌5時(LO4時30分)
※ランチ営業は現在なし
休:無(年末年始は12/31~1/2まで休業)