厚生労働省は11月28日、2005年10月末現在で50~59歳だった団塊の世代を含む中高年者世代を対象に、健康や就業状況などを継続調査した第13回「中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)」の結果を発表した。今回は2005年度の第1回調査から協力が得られた1万8,819人について集計した。調査対象者の年齢は62~71歳、調査期日は2017年11月1日。
「正規の職員・従業員」は5.4%
2017年時点で仕事をしている人は50.5%。就業状況の変化をみると、「正規の職員・従業員」は第1回の38.3%から今回は5.4%に減少。一方、「自営業主、家族従業者」は15.6%から13.8%、「パート・アルバイト」は16.6%から17.4%と、ほぼ横ばいとなった。
調査開始以降、12年間に離職経験がある人のうち、今回「仕事をしている」と答えた割合は、男性47.9%、女性34.9%。仕事のかたちの割合をみると、男女ともに「パート・アルバイト」(男性16.8%、女性21.1%)が最も多かった。
離職理由の割合を性別にみたところ、男女とも「定年のため」(男性30.0%、女性14.5%)が最多。次いで、男性は「契約期間が満了したから」(19.3%)、女性は「健康がすぐれなかったから」(14.2%)と続いた。また性別の回答割合の差をみると、「定年のため」「契約期間が満了したから」は男性の方が多かったのに対し、「家族の介護・看護のため」「健康がすぐれなかったから」は女性の方が多いことがわかった。