厚生労働省は11月28日、「2018年賃金構造基本統計調査(初任給)」の結果を発表した。新規学卒者の初任給(6月分)について、調査客体として抽出された10人以上の常用労働者を雇用する民間事業所のうち、有効回答を得た事業所の中で新規学卒者を採用した1万5,663事業所を対象に、初任給が確定している1万5,155事業所について集計した。
全ての学歴で過去最高を更新
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学歴別初任給の推移(出典:厚生労働省Webサイト)
初任給は、大学院修士課程修了、大学卒、高専・短大卒、高校卒の全ての学歴で前年を上回り、過去最高を更新。増加は、大学院修士課程修了と高専・短大卒では6年連続、大学卒と高校卒では5年連続となる。
学歴別の初任給をみると、大学院修士課程修了は23万8,700円(前年比2.3%増)、大学卒は20万6,700円(同0.3%増)、高専・短大卒は18万1,400円(同1.2%増)、高校卒は16万5,100円(同1.9%増)となった。
大学卒・高校卒の初任給を男女別にみた場合、大学卒男性は21万100円(同1.1%増)、大学卒女性は20万2,600円(同0.7%減)、高校卒男性は16万6,600円(同1.5%増)、高校卒女性は16万2,300円(同2.5%増)と、大学卒女性のみ5年ぶりに減少した。
主な産業について初任給を学歴別にみると、大学卒では、男性は「学術研究、専門・技術サービス業」(22万6,800円)、女性は「学術研究、専門・技術サービス業」(22万700円)が最高額。一方、最も低いのは、男性は「宿泊業、飲食サービス業」(20万1,700円)、女性は「運輸業、郵便業」(19万5,100円)となった。
