大和ハウス工業はこのほど、「家事シェア力」についての調査結果を明らかにした。同調査は10月24日~29日、全国の20~40代の中学生以下の子どもがいる共働き夫婦9,159人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 「家事シェア力」総合ランキング上位と下位

    「家事シェア力」総合ランキング上位と下位

同調査ではまず、家計研究家である氏家祥美さん監修のもと作成した全42種の家事を家事8項目(片付け、補充・交換、買い物、料理、掃除、ごみ捨て、洗濯、育児・その他)に分類し、それぞれの項目における夫と妻の負担度合いの実態を分析した。

そのギャップの割合を10点から差分をとり、さらに家庭内の家事負担者の満足度を10点満点とし、合計20点満点を家事8項目、計160点満点で「家事シェア力」を点数化した。

都道府県別に、その「家事シェア力」をランキング化したところ、1位は「兵庫県」、2位は「岡山県」、3位は「静岡県」となった。一方、ワースト10位以内を見ると「長崎県」「青森県」「佐賀県」「福岡県」「熊本県」「山形県」「岩手県」と、九州・東北の県が多くランクインしている。

現在の夫婦の家事分担を尋ねたところ、夫は「夫3:妻7」(24.2%)が最も多く、妻は「夫1:妻9」(32.8%)が多かった。妻が考えている以上に夫は「自分は家事をしている」と認識しており、夫婦間の家事シェア意識にギャップが生じていることがわかった。「妻の負担が7割以上」という家庭は、全体の78.3%を占めている。

  • 現在の夫婦の家事負担

    現在の夫婦の家事負担

片付けや買い物、料理など、8分野の家事別に家事シェア力を分析したところ、「家事シェア力」総合1位の兵庫県が「片付け」「掃除」「ごみ捨て」「洗濯」「補充・交換」において1位を獲得した。そのほか、岡山県や静岡県など、5位までにランクインした都道府県は、本州西寄りに多く見られる結果となっている。

夫婦関係について聞いたところ、「夫婦だけの時間も大切にしている」「家事について夫婦間で話し合う機会を設けている」「夫婦はお互いの人生が楽しくなるよう協力し合う存在」において、家事シェア力総合ランキングで上位となった「岡山県」「大阪府」「兵庫県」「京都府」などがランクインした。

  • 夫婦関係について

    夫婦関係について

日常生活の満足度を「毎日の生活」「夫婦関係」「夫婦間コミュニケーション」の3項目に分けて尋ねたところ、3項目全てにランクインしている「兵庫県」は家事シェア力総合ランキング1位、「京都府」は11位、2項目でランクインの「岡山県」は2位だった。

これらの結果から、夫婦関係が良好な県は、家事シェア力・生活満足度ともに高いことがわかった。

  • 生活満足度について

    生活満足度について

県民性分析の第一人者である矢野新一さんによると、先進的な考えや方法を取り入れる土地柄の兵庫県や、夫婦の時間を大切にする岡山県、女性がしっかり主張する土地柄の静岡県や大阪府など、普段から夫婦で対等に話し合うことを大事にしている県が「家事シェア力」ランキングの上位に多くランクインしているという。

「夫婦の家事シェア」を推進する活動を行う、NPO法人tadaima!代表の三木智有さんは、家事シェア力ためのコミュニケーションを深めるポイントは「話を聞く」「情報シェア」「ねぎらいと感謝の伝達」の3点であると指摘。お互いの話を最後までしっかり聞くことと、やってくれた家事のプロセスや気持ちに対して感謝を伝えることはもちろん、スケジュールや家事の情報を夫婦で共有することも大事だという。