18日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で、韓国7人組ヒップホップボーイズグループ・BTS(防弾少年団)の「原爆Tシャツ問題」が取り上げられた。

  • 神田愛花、松本人志、乙武洋匡

    左から神田愛花、松本人志、乙武洋匡氏

BTSのメンバーが、原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを過去に着用していたことがこのほど判明し、テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』の出演が見送られるなど、波紋を呼んだ。

作家の乙武洋匡氏は、「今回の件でいえば日本人側が気分を害することではありますが、時には日本のアイドルの方がナチスの軍服を思い起こさせるような衣装を着てしまってクレームを受けるようなこともありました」と別の事例からも考察。「どうしても被害側に回るとすごく敏感になることでも、加害側になることには無自覚になることが多い。こういうことを機に、私たちも無自覚に誰かを傷つけることをしないようにいろんな知識を身に着けていかないといけないと思います」と意見を述べた。

「韓国のアーティストは育成の時から国内だけではなくて、世界で売れるように育成していると聞いたことがあります」と語るのは元NHKで現在はフリーアナウンサーの神田愛花。「もともと商売相手が世界なのですから、本人たちは分かってなくてもその周りのスタッフたちが世界史をちゃんと勉強しておくとか、してはいけない相手の土俵のルールみたいなものを見につけておかないと本人たちが将来傷つけてしまうなと思います」とサポート体制の問題点を指摘する。

ピアニストの清塚信也氏は、「国際的に活躍する方としては自覚が足りないとは思います」と前置きし、「韓国と日本が仲良くなれるチャンス」と主張。「僕は韓国とのハーフなんです。日本生まれで日本育ち。韓国には親戚もいる。国籍は日本なんですけど、だからこそ家族として付き合って韓国人の良さ悪さ、日本人の良さ悪さを知ってるつもりなんですね。すごく近い国でありながら、ものすごく国民性が違う。仲良くできると思うところと、時間がかかるかなと思うところが正直ある」とコメント。

さらに、「でも、それは他人同士、日本人同士だって同じこと。この問題で極論化してはいけない。これを受けて、韓国人、もしくは韓国全土が日本を敵視しているとか、そういうふうにどうしても思いがち。それがすごくナンセンス」「僕の親戚とか友達も含め、個人レベルで話した時に日本人を悪く言う人なんて見たことない。ものすごく仲良いし、むしろこれだけ総合性があって補い合える関係性だったら、世界にも誇れる友人関係になれると思ってる人が結構多いので。これを乗り越えたら、そういう信頼ができるチャンスだと僕は思っているのでぜひ極論化しないで『ダメ』で終わりにして、それ以上に国際的な問題どうこうと思う必要はないと思う」と持論を展開した。

お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志は、「原爆のことをファッションでイジるというのは、有り得ないかな」と意見。「そんなもん流行にも何もならないし、それは絶対にやっちゃいけないことでしょうね」と語っていた。