クレジットカードを作る機会は生活のいろいろなシーンにありますが、いざ作ろうというときには、どこでどのような手続きをすればよいのでしょうか。初めての時には迷うかもしれません。

  • クレジットカードを作るには?

そこで今回は、クレジットカードの作り方を解説します。

クレジットカードを作る方法

カード会社をはじめ、提携先のスーパーやコンビニ、鉄道、銀行、航空会社、ガソリンスタンドや家電量販店など様々なところで発行しているクレジットカード。私たちの生活のあらゆる場面には、クレジットカードを申し込む窓口があります。

カードを作るときには、基本的には申込書を提出して審査を受けて、カードを発行してもらいます。ただ、カードの発行会社や種類によって、申込書の提出先や申し込み方法が異なります。

まず、申込先。JCBやアメリカン・エキスプレス、三井住友VISAカードなどが自社で発行するカードは一般的に「プロパーカード」と呼ばれ、カード会社に直接申し込みます。たとえば、三井住友VISAカードの「クラシックカード」は、三井住友カードが発行しています。

これに対して、提携カードは提携先の会社に申し込み、発行してもらうのが大多数です。たとえば、「イオンカード」は国際ブランドとしてJCB、VISA、Mastercardのいずれかのカードとして発行できますが、イオンクレジットサービスが発行しています。また、ビックカメラSuicaカードはVISAかJCBのブランドがつきますが、ビューカードが発行しており、ビックカメラの店頭でも申し込めます。

申し込み方法は、大きく分けてインターネット、郵送、窓口の3つです。

インターネットで申し込む

ほとんどのクレジットカードはインターネット経由で申し込めます。ホームページ上の、カードを申し込む画面で氏名や住所、勤務先や年収などの情報を入力し、運転免許証など本人確認書類の画像をアップロードすれば、審査を経てカードが発行されます。

スマートフォンサイトのあるカードなら、多くはスマホの操作だけでカードの申し込みができます。

カード会社によって異なりますが、早い場合は申し込みから3日程度で審査が完了し、1週間程度でカードが自宅に届きます。

インターネットなら24時間いつでもどこでも申し込みができるので、もっとも手間なくカードを手に入れられるでしょう。ただカードの種類によっては、インターネットでは資料請求のみ可能で、申し込み手続きは申込書を郵送して行うこともあります。

免許証を持っていない、外国に住んでいるなどで所定の要件を満たさないときも、インターネットだけで申し込みできないことがあります。

郵送で申し込む

申込書を郵送で提出して作ることもできます。申込書はインターネットや電話でカード会社に資料を請求するか、提携先の店舗で配布されているパンフレットなどで入手できます。

郵送での申し込みの場合、インターネット申し込みに比べて時間がかかります。申込書類を投函してからカードが届くまでにはおおむね2~3週間かかるようです。申込書類を取り寄せると、その到着までさらに日数がかかります。

なお、多くのカード会社では入会案内用の電話窓口を設けていますが、電話だけでは申し込みが完了しないことがほとんどです。電話口で伝えた住所・氏名が印字された申込書が郵送で届き、本人確認書類とともに返送することになるようです。

お店の店頭で申し込む

一部のカードは窓口で申し込むこともできます。店頭にあるタブレット端末で申し込み情報を入力して手続きをします。たとえばルミネカードやビックカメラSuicaカードなどは、ルミネやビックカメラの店頭などで申し込みから発行まで対応しています。

申し込んだその場で本人確認や審査が行われ、仮のカードが発行されます。そして、後日、本審査のうえで正式なカードが郵送されます。

銀行のキャッシュカードと一体になったクレジットカードは、銀行口座の開設と同時にクレジットカードも申し込めます。この場合は銀行の窓口で申し込みます。原則として窓口では申し込みの受付のみ行われ、カードは後日郵送されます。

カードローン・キャッシングの会社が発行するカードでは、自動契約機で申し込み手続きからカードの発行までできるものもあります。

街中に設置されているATMの一部では、端末から必要な情報を入力するとその場で審査が行われ、自動契約機からクレジットカードが出てきます。土日祝日に営業しているものもあります。

なお、駅やスーパーマーケット、ショッピングモールなどでは、さまざまなクレジットカードの入会キャンペーンが行われ、一時的に申込窓口が設置されることがあります。これは多くの場合、入会申込書の受付のみを行い、審査やカードの発行は後日になることが多いようです。

このように、カードの作り方によって手続きやかかる時間が異なります。カードを入手したいタイミングなどに応じて使い分けるとよいですね。

※写真と本文は関係ありません

加藤梨里
ファイナンシャルプランナー(CFP(R)認定者)、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員
保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。