このような積極的な治療の前に実施しておきたいのが「頭皮の乾燥防止」。紫外線や空調、ヘアカラー、パーマなどのさまざまな外的要因によって、現代女性の頭皮は過酷な環境下に置かれている。そのため、頭皮が傷ついてしまっている女性は少なくない。

浜中院長によれば、乾燥によるかゆみなど、頭皮のトラブルを抱える患者は同クリニック全体の15%ほどいるとのこと。脂漏性皮膚炎や乾癬などであれば、改善案の提案や別の診療科への受診を提案できるが、これまで対応できていなかった症例が「皮脂欠乏症」だという。

皮脂欠乏症は、加齢や外気などの乾燥、ヘアカラーなどによって皮脂分泌が低下してしまっている状態を指す。頭皮が硬く突っ張ったような感じになり、かゆみやフケなどの症状が現れる。そこで必要になってくるのが保湿だ。この保湿に効果的にアプローチするため、同クリニックでは今後、コメエキスなどを配合したオリジナルの頭皮用保湿液を取り扱っていくとしている。

  • 傷ついた頭皮を保湿することが薄毛対策になる
  • 傷ついた頭皮を保湿することが薄毛対策になる
  • 傷ついた頭皮を保湿することが薄毛対策になる

「かゆみやフケなど、イレギュラーな状態の頭皮を健康な状態に戻すために保湿は大切。保湿成分を後から足していくのではなく、自分自身が持つ保湿能力を上げてくれるような成分にしてあります。美容成分など、そのほかのものはあえて入れていないので、いつ使ってもよいものになっています」

この頭皮用保湿液の取り扱いは、同クリニックをはじめとする全国のヘアメディカルグループのクリニックに限られるが、患者として病院の診察を受けなくても手に入れられる。浜中院長は今後も、頭皮マッサージの効果がどれほどあるのかなど、女性の薄毛の悩みに関する研究に取り組んでいくという。