銀聯国際(UnionPay International)は11月9日、「訪日観光客の決済手段」に関する調査結果を発表した。調査は9月11日~21日「、過去1年間に訪日経験がある20代~40代の中国在住の中国人男女104名(男女各52名)を対象に、インターネットで行われた。
日本滞在中によく使う決済手段について聞いたところ、最も多かった決済方法は「カード決済」(77.9%)だった。次いで「QRコード決済」(52.9%)、「現金」(45.2%)と続いた。
決済方法を選ぶ際にどんなことを重視するか尋ねると、「使えるシーン(店舗)が多いこと」(38.4%)や「セキュリティー上安心できること」(32.3%)に回答が集中した。
調査によると、キャッシュレス化が進む中、訪日中国人の81.7%が「日本滞在中に現金しか使えない」という経験をしているという。そこで、日本滞在中と中国、それぞれの1週間のうちの現金利用頻度について聞いたところ、日本滞在中は49%の人が「毎日なにかしら現金を利用する」ことが明らかに。1週間一度も現金を使わない人の割合は、わずか1.9%だった。
一方、中国での生活で「毎日現金を使う」という人の割合は7.7%にとどまり、1週間のうち1日も現金を使わない人は26%という結果に。中国では、4分の1の人が現金無しでも生活ができるほど、キャッシュレス決済が浸透していることが分かった。
続いて、日本滞在中の決済手段(現金、銀行カード、QRコード決済)の使い分けについて調べたところ、1,000円までの小額決済は「現金」(79.8%)が大半を占めた。一方、5,001円以上の決済からは「カード決済」が主流に。金額に応じて「カード決済」を利用する割合も高くなる傾向が見られ、5万円以上の場合では79.8%に達した。