第31回東京国際映画祭のアウォード・セレモニーが2日、東京・六本木のEXシアター六本木で行われ、阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』(2019年2月公開)が観客賞を受賞した。

  • 『半世界』阪本順治監督

    『半世界』の阪本順治監督

トロフィーを受け取り、恒例の法被を贈られた阪本監督は「これはちょっと不意打ちで…」と驚いた様子。「たくさんの方が投票していただいた結果だと思いますが、見ていただいて伝わった人も伝わらなかった人も、見てくれたことに感謝します」と感謝し、「みんなでお祝いします。ありがとうございます」と語った。

阪本監督の完全オリジナル作品となる同作は、美しい地方都市を舞台に、40歳目前という年齢の男3人の視点を通じて、誰もが通るある地点の葛藤、家族や友人との絆、希望を描く物語。主人公の炭焼き職人・紘を稲垣が演じ、紘のかつての同級生・瑛介を長谷川博己、紘と瑛介の同級生・光彦を渋川清彦、そして、紘の妻・初乃を池脇千鶴が演じた。

今年の「コンペティション部門」には、国内外から集まった1,829本の中から16作品を選出。日本からは阪本順治監督×稲垣吾郎主演『半世界』と今泉力哉監督×岸井ゆきの主演『愛がなんだ』の2作品が選ばれていた。

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