妊活・妊娠・育児の情報サイト「赤ちゃんの部屋」はこのほど、「妊娠と仕事」に関しての調査結果を発表した。この調査では、全国の「妊娠したときに仕事をしていた女性」500名にアンケートを実施。妊娠発覚後も8割以上の女性は仕事を続けていたが、出産前までには65%が退職し、その理由の多くが「体調不良」という結果だった。
まず、職場への妊娠報告のタイミングを聞いたところ、妊娠2カ月が38.8%で最も多く、妊娠3カ月の32.8%が続いた。つわりなど体調の変化を考慮してか、妊娠超初期まで含めると77.6%が、妊娠初期の段階で職場へ報告している。
妊娠しても仕事を続けたのは83.4%と、ほとんどの女性が続けているが、16.6%はこの段階ですぐに退職している。
しかし、出産までには65%が退職しており、半数以上の女性は出産後に仕事を継続せずに、退職している。仕事を辞めた時期については、妊娠9カ月の20.31%が最も多く、全体で見ると約4割が妊娠後期に退職していることが分かった。
次に、妊娠で仕事を辞めた理由について聞いたところ、「つわりによる体調不良」が30.2%、「立ち仕事や外出の多い業務」が27.7%、「重い物など力を使う業務」が22.1%と続き、つわりや業務内容が退職の要因として大きいことが分かった。
仕事をする上で助けになったことは、「上司や同僚からの配慮」60.6%が最も多く、「夫の協力」が49%、「実母(実家)の協力」が40.4%と、身近な周囲の人達が働く妊婦の支えになっている。
最後に、退職せずに産休育休を取得した人にいつ復帰をしたかを聞いたところ、「育児休業を1年とって復帰」が38.6%で最も多く、「延長して復帰」の23.4%と合計すると62%が育休制度を活用して職場に復帰している。また、育児休業を取らずに産前産後休暇のみで、「産後2カ月」で職場復帰した人も11.7%いた。