メディプラスはこのほど、「ストレスオフ家族の睡眠ルール」に関する調査結果を明らかにした。これは3月7日~17日、20~69歳の男女14万人を対象にインターネット調査で実施した「ココロの体力測定2018」の結果をもとに分析したもの。

  • 女性のストレスレベル別 家族の睡眠ルール

    女性のストレスレベル別 家族の睡眠ルール

「ココロの体力測定2018」は、厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」をもとに独自加工して、点数化している。今回は、厚生労働省ストレスチェックに基づいた高ストレス女性(77点以上)と、低ストレス女性(39点以下)を抽出し、家族の睡眠ルールを比較した。

その結果、低ストレス者の行動でもっとも高ストレス者と開きがあったのが「家族でほぼ同じ時間に起きる」(1.66倍)だった。逆に高ストレス者は「自分が一番遅く寝る」(2.03倍)、「パートナーと寝る時間に差がある」(2.02倍)、「平日と休日の就寝・起床時間に2時間以上差がある」(1.60倍)が低ストレス者より多い。

さらに、低ストレス者は「シーツや枕カバーは毎日替える」(1.47倍)、「寝る前は暖色や間接照明」(1.41倍)、「完全に消灯して寝る」(1.21倍)など、眠る前からリラックスの用意をしたり、清潔に気を配ったりするなど、睡眠環境への気配りが高ストレス者より高いことがわかった。

「ココロの体力測定」調査で、休日の睡眠時間「5時間以下」の割合を調べたところ、男性は14.8%、女性は9.7%だった。その中から、既婚・有職女性を抽出したところ、60代を除く全年代が、女性全体の9.7%を上回った。年代別に見ると20代は15.4%と最も多く、男性全体の14.6%を上回っている。

  • 休日の5時間以下睡眠

    休日の5時間以下睡眠

ストレスレベル別 女性の睡眠ルールを調べたところ、低ストレス女性は「平日に1日以上しっかり寝る日を作る」(1.99倍)、「スマホやPCは寝る1時間前まで」(1.95倍)、「毎日同じ時間の就寝・起床を心掛ける」(1.36倍)など、時間に関する項目を重視していることがわかった。

一方、高ストレス女性は、「寝る直前までゲーム」(1.98倍)、「寝る時間になってもドラマの続きを見てしまう」(1.68倍)が高かった。また「無音でないと眠れない」(1.39倍)、「90分の倍数を意識して眠る」(1.23倍)など、睡眠に対してややストイックな傾向にあることもわかった。

  • ストレスレベル別 女性の睡眠ルール

    ストレスレベル別 女性の睡眠ルール

寝具やアロマ、湯たんぽなど一般的に言われる快眠アイテム30項目の中から、こだわりのものはあるか尋ねたところ、ストレスレベルを問わずほとんどの項目において、選択率は10%以下だった。低ストレス者・高ストレス者とも、「該当なし」が最も多い。

ストレスレベルで比較したところ、「マットレス」(1.27倍)、「掛け布団」(1.06倍)は低ストレス者の方が高いが、そのほかはすべて高ストレス者が高い比率を示した。

  • ストレスレベル別 こだわりの快眠アイテム

    ストレスレベル別 こだわりの快眠アイテム