ジャーナリストの池上彰氏が、最近大きな話題になっているニュースの数々、そして今さら「知らない」とは恥ずかしくて言えないニュースの数々を分かりやすく解説するテレビ朝日系『池上彰のニュースそうだったのか!!』。20日(18:56~)の放送では、「世界地図で見る日本」企画と題して、地図を使って池上氏が解説した。
テレビ朝日の丹羽敦子プロデューサーは「なかなか1つのネタとしては成立しないけど、『紹介すると絶対面白い!』というネタを地図を使うことで成立させてしまおうという企画です(笑)」と明かす。
丹羽Pによると、打ち合わせとスタジオで一番盛り上がったのは、「日本の男性が家事をしない」というOECDの調査の話だったという。「日本が主要先進国の最下位で、なおかつ1日の平均家事時間が14分という衝撃的な数字です。夫婦のうち夫の家事時間、とイメージされている方が多いと思いますが、一人暮らしの男性も含めての家事時間なんです。なので、実際夫婦の場合の男性の家事時間はもっと少ないはずなんですよね。休日も含めての平均なので、どれだけ短いんだ、と(笑)。宇賀(なつみ)アナもかなり怒ってましたね(笑)」(丹羽P)。
また、放送はしていないものの、収録の際には池上氏にゲストから「どのくらい家事やっているか」という質問があったとのこと。池上氏は「家事は全然やらないですねー。私、ほとんど家に帰らないので」と答え、丹羽Pは「質問したゲストも『え? 家に帰らない? どういう意味?」となってたんです。どうツッコんでいいのかわからない感じで皆さん困ってました(笑)」と振り返る。
丹羽Pが収録後に聞いたところ、「仕事が忙しくて家には寝に帰るだけ」という意味だったそう。「でも家事はほとんどされないそうですよ。育児についても警視庁担当時代と重なったりして、なかなか参加できなかったそうです」(丹羽P)。
しかし、丹羽Pは「でも池上さんの肩を持つわけではありませんが、当時はそういう時代だったようですね」と語り、「打ち合わせで池上さんもおっしゃってましたが、高度経済成長期時代に『配偶者控除』というのができましたよね。これは専業主婦をすれば、『税金を安くしますよ、年金も払わなくていいですよ』という仕組みです。結果、女は家庭に入ったほうがお得→女は家庭に入るべき、という考えが定着してしまったのだそうです」と話した。
さらに「最近、セクハラはもちろん、医学部入学の際に男子が優遇されていた話もニュースになっていますし、『これからも女性の立場向上に関するニュースはどんどん出てくるはず!』と池上さんはおっしゃってました。これからも番組でお伝えしていきたいと思います」と予告している。