京都鉄道博物館は19日、普段は見学できない「0系新幹線電車16形1号車・35形1号車」や寝台特急「トワイライトエクスプレス」のサロンカー「オハ25形551号車」の公開など、11月から1月にかけて実施する冬のイベント情報を発表した。

  • 0系16形1号車(グリーン車)

  • 0系35形1号車(ビュフェ車)

京都鉄道博物館は週末を中心に、月替わりで展示車両の車内を公開しており、12月は初代新幹線「0系新幹線電車16形1号車・35形1号車」を公開する。0系は1964(昭和39)年の東海道新幹線開業時に登場。今回、車内を公開する2両のうち、0系16形1号車はグリーン車で、出入扉に金メッキされた押縁が付けられ、高級感が演出されている。0系35形1号車はビュフェ車で、保存展示しているのは日本において京都鉄道博物館のみだという。海側に調理場、山側に13席のシートが設けられている。

1月の公開車両は、1989(平成元)年から運転開始した寝台特急「トワイライトエクスプレス」のサロンカー「オハ25形551号車」。屋根まである大型窓と日本海の眺望を楽しめるソファーが特徴で、フランス語で「北のサロン」を意味する「サロン・デュ・ノール」の愛称で呼ばれた。車内にはシャワー室、電話室、洗面所、自動販売機などのサービス設備が備わっている。

その他のイベントとしては、11月3・4日に近畿地方の有名駅弁や同館の人気オリジナル弁当、合わせて約20種が集う好評の弁当大会、12月1日から特別な照明や映像で冬ならではの特別な演出を行う鉄道ジオラマ展示、12月23日に鉄道ソングやクリスマスソングなど楽しい楽曲を生演奏する五荘(ごのしょう)小学校金管バンドライブ、12月22~24日に市販のブロックでオリジナルの貨物列車の貨車を作って牽引用の機関車につなげて走らせる体験イベントなどを予定している。1月13・14日には、貴重な映像とともに往時に思いを馳せる1月のセミナー「鉄道映画上映会」が行われる。