日本アルコンはこのほど、「親の老いに関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は9月11日~12日、45歳~59歳の親を持つ全国の男女600名を対象にインターネットで実施したもの。
親の「老い」を感じる瞬間はあるか尋ねたところ、60.2%が「たまにある」、24.3%が「よくある」と回答した。合わせると8割以上が親の老いを感じる瞬間があると答えている。
親に「老い」を感じた(感じると思う)のはどのような行動をした時か聞くと、最も多い回答は「モノを見るときに遠ざけたり、近づけたり、または目を細めてみたりする仕草をした時」(46.8%)だった。次いで「白髪を気にしている時」(36.8%)、「身体が不調な時」(29.2%)となっている。
親の加齢によるつぶやきでひんぱんに耳にするものを尋ねると、35.5%が「老眼(老眼かも、見えづらい)」、28.5%が「物忘れ(何しようとしてたっけ?)」、28.3%が「白髪(白髪が増えた)」と答えた。
親が老眼鏡をかけ始めたとき、親の「老い」を感じたか尋ねたところ、81.2%が「とても感じた(とても感じる)」「やや感じた(やや感じる)」と回答した。
老眼鏡をかけることによってどれくらい老けて見えるか聞くと、80.7%が「0~5歳」、16.7%が「6~10歳」と答えた。平均すると3.9歳老けて見えるという結果になった。
親は老眼対策をしているか尋ねたところ、「対策している」は6.0%、「やや対策している」は16.5%で、それ以外の8割は老眼対策をしていないと回答した。
親が老眼対策をしていると回答した人に、具体的にどのような老眼対策をしているか聞くと、62.2%が「老眼鏡をかけている」、24.4%が「遠近両用のコンタクトレンズを着用している」と回答した。
井上眼科病院の院長・井上賢治先生によると、老眼の症状を自覚しながらすぐに対処しようとする人は多くはないという。しかし、まだ見えているからと無理をし続けると、頭痛や肩こり、目の奥の痛みや吐き気など、体の不調にもつながりかねないとのこと。「できるだけ早く老眼対策をして、目への負担を軽くすることが必要」とコメントしている。