テラスハウスと言えば、何を連想しますか?多くの人にはもしかすると、「複数の人がシェアして住む広くてオシャレな家」というイメージが強いのかもしれません。ですがテラスハウスとは本来、集合住宅の一種をさし、境界壁を共有する複数の戸建て住宅のことをいいます。

この記事ではテラスハウスがどのような建物なのかを解説します。

テラスハウスってどんな物件のことを指すの?

テラスハウスという住宅形式について聞き覚えがあっても、どのような建物なのか正確に説明できるかと問われたら難しいかもしれませんね。

テラスハウスとは、2階建て、または3階建ての戸建てが数軒連なって建てられた集合住宅のこと。日本でいう「長屋」と同様の形式です。一戸建てのようにそれぞれが独立して建っているわけではなく、隣家と壁を共有したひとつの建物という点では、アパートやマンションと似たところもあります。

テラスハウスと賃貸マンション・アパートの違い

テラスハウスのマンションやアパートなどの集合住宅と異なっている特徴は、「エントランスや廊下をほかの住人と共有しない」ことです。それぞれの住戸ごとに玄関があり、独立したバルコニーや専用庭などが設けられているので、一戸建て感覚を味わえる住宅といえます。

テラスハウスに住むことのメリット・デメリット

テラスハウスに住む場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット

テラスハウスのメリットは、やはり戸建感覚で住める点です。
まだ小さいお子さんを持つファミリーにとって、テラスハウスについている専用庭は、子どもをを安全に遊ばせることができる場所として重宝されるようです。

また、子どもが元気に走り回っても上下階の騒音を気にしなくてよいというメリットもあります。マンションのような集合住宅だと、階下に響く物音が原因でトラブルになる場合もありますが、テラスハウスなら上下とも家族が使っているので、そのような心配もありません。

デメリット

デメリットは、隣家に気を使わなくてはならない点が考えられます。
上下階での騒音はトラブルになりませんが、壁一枚でつながっている隣家へは気を配らなければなりません。もちろん個々の住宅の状況によりますが、大きな声を出したりドンドンと音をたててしまうと、隣家へ響いてしまうので注意が必要です。

テラスハウスはどんな人におすすめ?

テラスハウスの主な特徴や、メリット・デメリットについては、ある程度お分かりいただけたのではないでしょうか。まとめると、

【テラスハウスがおすすめなのはこんな方】

・小さなお子さんがいる家庭
・分譲住宅は買えないが、一軒家感覚を味わいながら生活したい方
・生活スペースを分けて使いたい方

小さいお子さんがいるご家庭では、階下への足音を気にしなくてよいですし、庭があるならそこで自由に遊ばせられるので、のびのびと子育てができるのではないでしょうか。 
テラスハウスの構造上、1階はリビングで2階は部屋という具合に、生活スペースが分けられます。そのため、プライベートな空間と生活空間をはっきりさせたい方にも、テラスハウスはおすすめといえるでしょう。

また、普通のマンションはなんだか物足りない、ちょっと変わった感じの家に住みたいと思っているような方にも、テラスハウスは検討対象になるのではないでしょうか。

まとめ

一軒家がほしいけど、購入するのはリスクが気になる……という方でも、テラスハウスなら賃貸でありながら戸建て感覚を味わえます。

もちろんメリットだけではなくデメリットもありますが、家族構成やライフスタイルによってはメリットのほうが大きいと感じるかもしれません。

これまでテラスハウスのことをよく知らなかったという方は、この機会に一度、好みの物件があるか探してみてはいかがでしょうか。


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