博報堂生活総合研究所は10月1日、時系列観測調査「生活定点」について2018年の結果を発表した。生活者の意識や行動の変化から将来の価値観や欲求の行方を予測するため、1992年から偶数年に行われているもので、今回は2018年に過去最高・過去最低を更新した主な項目をまとめた。

  • 女性の上司のもとで働くことに抵抗はない(出典:博報堂Webサイト)

2018年に過去最高を更新した主な項目をみると、「女性の上司のもとで働くことに抵抗はない」との回答は1992年(33.5%)比36.3ポイント増の69.8%と、調査開始時と比べて倍以上の数値を記録した。

「クレジットカードを使うことに抵抗はない」は1992年(28.0%)比30.7ポイント増の58.7%。「キャリアアップのためには、会社をかわってもかまわない」は調査を開始した1998年(41.2%)比7.1ポイント増の48.3%となった。

一方、2018年に過去最低を更新した主な項目をみると、「お歳暮は毎年欠かさず贈っている」との回答は調査を開始した1994年(61.8%)以降は右肩下がりで減少し、2018年は27.3%と初めて3割を割り込んだ。

「普及品より多少値段がはってもちょっといいものが欲しい」は1992年(53.4%)比22.8ポイント減の30.6%。同調査では「経済的な低迷を経験したこともあり、生活者の消費スタンスは価格に対して慎重なものへと変化しているようです」と分析している。

調査期間は5月16日~6月15日、調査対象は首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)・阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住する20~69歳の個人、有効回答は3,080人。