ランスタッドは10月2日、「理想の上司と職場環境に関する調査」の結果を発表した。調査は8月10日~9月17日、20~69歳のビジネスパーソン1,800名および20~29歳の2019年新卒入社内定者100名を対象に、Webアンケート方式で行われた。
理想の上司
はじめに、「上司に期待すること」を尋ねたところ、ビジネスパーソンは「正当評価をしてくれる」(50.3%)や「適切なアドバイスをしてくれる」(47.9%)が上位に。一方、内定者は「正当な評価をしてくれる」と「親しみやすく相談しやすい」(いずれも60.9%)が上位に挙がった。また、ビジネスパーソンの23.7%が「経営層や上司にも意見してくれる」上司を支持したのに対し、内定者は7.6%に留まる結果となった。
「理想の上司像」については、両者ともに「人として尊敬できる」(ビジネスパーソン53.7%、内定者66.6%)がトップに。次点は、ビジネスパーソンは「決断力がある」(45.1%)、内定者は「仕事への熱意がある」(33.3%)となり、実際に働いてみると、上司に期待することや求めるものが変わってくることが伺える結果となった。
また、希望する上司の年齢や性別について聞いたところ、年齢については、両者ともに圧倒的多数で「同い年もしくは年上がいい」(同89.4%、96.1%)が最多に。性別については、両者ともに「どちらでもいい」(同55%、56%)が最も多く、次いで「男性」(同38%、29%)、「女性」(同7%、15%)と続いた。
理想の職場
次に、理想とする職場について調査を実施した。勤務先を選ぶ際の基準を教えてもらったところ、両者ともに「社員がいい雰囲気で働いている」(同43.2%、40.5%)や「やりがいのある仕事ができる」(同37.8%、49.5%)が上位となった。
また、勤務先の環境に望むものを聞いたところ、両者ともに「有給休暇の取りやすさ」(同61.6%、68.5%)がトップに。また、「フレックスタイム制度などの柔軟な勤務体系」(同35.6%、30.6%)を望む人の割合も多かった。
両者の回答をさらに男女別で見てみると、ビジネスパーソンは「多様な働き方を受け入れる文化」を支持する人が内定者に比べて多く、一方、内定者の特に男性からは「インフラ面の充実」をあげる声が多く聞かれた。また、「子育て・介護中にも働き続けられる制度」と回答した女性の割合は、男性の2倍以上にのぼり、性別役割分担の考えが年代問わず根強く残っていることが浮き彫りとなった。