ハイブリッド型総合書店「honto」は9月27日、「ビジネス書」に関する調査結果を発表した。調査は7月2日~4日、半年に1~2冊以上ビジネス書を読む20~50代の有識男性(パート、アルバイトを除く)400名(各年代100名)を対象に、インターネットで行われた。
「ビジネス書を読む頻度」について尋ねたところ、「月に1~2冊」(46%)が最多に。このことから、「ビジネス書をよく読む」と考える基準を「月に1~2冊以上」とし、「週1~2冊」の21%を合わせた結果、「ビジネス書をよく読む」人の割合は、全体では67%となった。
役職別にみると、「係長クラス(平均年齢42.0歳)」が最も多く73%、次いで「部長クラス以上(同49.3歳)」(71%)、「主任クラス(同38.4歳)」(68%)と続き、いずれも全体平均の67%を上回る結果に。また、「部長クラス以上」は週1~2冊読む人の割合が31%と高く、全体平均(21%)よりも10pt高かった。
「ビジネス書を読む理由」については、「仕事に必要な知識を増やしたい」(69%)や、「自分自身のできることを増やしたい」(59%)という理由に回答が集中した。
「短時間で読めてためになったビジネス書のジャンル」を教えてもらったところ、「自己啓発(ビジネス哲学、心構えなど)」(30%)がトップに。次点は、「スキルアップ(仕事術、能力開発など)」(21%)だった。
役職別に見てみると、一般社員(同35.4歳)は、「自己啓発」(26%)と「スキルアップ」(24%)が多く、主任クラスや課長クラス(同46.1歳)は、より高いレベルへと自分を導いてくれる参考書のように「自己啓発」を選択。部長クラス以上では、「経営」(18%)や「経済」(22%)の割合が全体平均を上回った。
なお、同調査では、「短時間で読めてためになった本」をランキング化。1位『7つの習慣』(スティーブン・R. コヴィー著/フランクリン・コヴィー・ジャパン訳)、2位『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎、古賀史健)、3位『人を動かす』(D・カーネギー著/山口博 訳)、4位『金持ち父さん貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』(ロバート・キヨサキ/シャロン・レクター著/白根美保子 訳)、『バカの壁』(養老孟司)、『鬼速PDCA』(冨田和成)、7位『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン著/門田美鈴 訳)、『伝え方が9割』(佐々木圭一)、『伝える力 「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』(池上彰)、10位『道は開ける』(D・カーネギー著/香山晶 訳)となった。