ベビーカレンダーはこのほど、「乳がん」に関する意識調査を明らかにした。同調査は9月6日~7日、全国の1,501名のパパ・ママを対象にインターネットで実施したもの。
乳がんについて関心があるか尋ねたところ、「とても関心がある」と「まあ関心がある」を合算した数値は95.1%だった。
国立がん研究センターがん対策情報センター 最新がん統計によると、乳がんになる確率は「11人に1人」となっている。乳がんに罹患する割合は非常に高いことを知っているか尋ねると、56.5%と半数以上が「知らなかった」と答えた。
妊娠前に検診を受けたことがなく、妊娠・出産後も検診を受ける予定がないと回答した人にその理由を尋ねたところ、最も多い理由は「検診に行く時間がない」(44.4%)だった。「費用がかかる」(40.1%)、「現在体に異常が見られないから」(35.8%)、「痛そうだから」(17.0%)が続いている。
日本乳癌学会 全国乳がん患者 登録調査報告によると、乳がんのセルフチェック(自己検診)での発見率は6割と非常に高く、早い段階で見つかれば10年間の生存率は9割を超す(全国がんセンター協議会 全がん協生存率調査より)という。
そこで、自身で行う「乳がんのセルフチェック」を実施した経験があるか聞くと、53.9%が「ある」と答えた。「知っているがおこなったことはない」「知らない」は46.1%となっている。
妊娠・出産経験後、自身の健康への関心がどう変化したか尋ねたところ、合計で75.3%が「とても気をつかうようになった」または「まあ気をつかうようになった」と答えた。
その理由について聞くと、「子どもという守るべき存在ができたから」が最も多く、「出産を通じて自身の体の変化を感じたから」「自身の年齢のため」が続いた。
自身の健康への関心が妊娠・出産前より気をつかわなくなったと回答した人にその理由を尋ねると、「子どものことが最優先になる」「子どもが小さいので自分にかける時間がない」「多忙から自身の健康管理の優先順位が下がってしまった」という意見が多く寄せられた。