東京メトロは6日、半蔵門線に初めて発車メロディを導入すると発表した。9月8日に青山一丁目駅、9月13日から他の駅(渋谷駅を除く)でも発車メロディを導入。半蔵門駅・三越前駅では駅や街にゆかりのある曲を採用する。

  • 東京メトロ半蔵門線の車両8000系

半蔵門線各駅に導入される発車メロディの制作はスイッチが担当。国立劇場の最寄り駅である半蔵門駅では、押上方面ホームに「寿式三番叟」(人形浄瑠璃文楽より)、渋谷方面ホームに「てんつつ」(歌舞伎 黒御簾音楽より)を採用。日本芸術文化振興会の監修の下、歌舞伎や文楽でよく知られる曲を用い、和楽器音源とシンセサイザー音をミックスしたメロディを制作した。編曲は福島尚哉氏とスイッチが手がけた。

三越前駅の発車メロディは、銀座線三越前駅・日本橋駅、東西線日本橋駅でも採用された「お江戸日本橋」。塩塚博氏・福島尚哉氏とスイッチが編曲を手がけた。半蔵門線の他の駅でも、地域の自然や歴史、街並みをイメージしたオリジナルメロディが採用される。

  • 東京メトロ各路線の発車メロディ導入状況

東京メトロは東西線・南北線・有楽町線・副都心線の各駅(他社線のホームを使用する駅を除く)で発車メロディの導入が完了。他の路線も一部の駅で発車メロディが導入されている。今後は半蔵門線に加え、「まだ導入していない路線につきましても順次発車メロディの導入を進める」と東京メトロ。「引き続き路線や駅に『愛着』や『親しみ』を持っていただけるような取り組みを進めてまいります」と発表している。