カゴメはこのほど、「野菜不足の要因」に関する意識調査を明らかにした。同調査は7月4日~18日、全国の20~69歳の男女計7,100人を対象にインターネットで実施したもの。
事前調査として、全国の20~69歳の男女9,964人を対象に、1日の食事における平均的な野菜の量を尋ねたところ、「~100グラム」(26.8%)、「~150グラム」(23.1%)、「~50グラム」(20.1%)という順になった。平均は、厚労省が推奨する理想的な野菜摂取量である350g以上を大きく下回る119.2gだった。
1日の平均野菜摂取量を都道府県別に見たところ、平均野菜摂取量が多い都道府県ベスト3は、1位「長野県(140g)」、2位「山梨県(135.5g)」、3位「群馬県(134.7g)」だった。一方、ワースト3は47位「愛知県(99.5g)」、46位「富山県(103.8g)」、45位「石川県(104.9g)」となっている。
1日の食事における平均的な野菜の量は約120gと、野菜が不足気味であることがわかったが、この野菜不足になる要因を独自に分析したところ、「平日朝食の品目数の少なさ」と「栄養バランスの意識の低さ」が重なっていることがわかった。その他の野菜摂取量を左右する傾向の高い要因としては、「高価格からの野菜回避」「野菜調理の手間」「野菜好き嫌い」なども考えられるという。
次に「野菜不足になりがちな要因」に関して、野菜摂取量都道府県別ランキングワースト3各県と、ベスト3の県の平均値の調査結果を比較した。普段、平日の朝食で平均何品目食べているかという問いに対し、ワースト1の愛知県は平日朝食の品目数が少なく、野菜の調理は手間だと思っている人の割合が多かった。
栄養バランスをよくすることを意識しているかについて尋ねると、野菜摂取量47位の愛知県は、栄養バランスへの意識は高めだった。一方、45位の石川県は、栄養バランス意識はワースト3県の中でも最も低かった。
野菜は高いので「買わない」もしくは「買い控え」しているか尋ねると、46位の富山県は買い控えをする傾向が特に高かった。
また、野菜摂取量ベスト3の平均に比べてとワースト3各県は「野菜が好き」な割合が全体的に少なく、野菜の好みがそのまま野菜摂取量に直結している傾向にあることもわかった。