では実際のレビュー機材をご紹介したい。まずはRyzen Threadripper 2950X(Photo04、05)。Windowsからもきちんと認識され(Photo06)、Task Managerも32個の仮想プロセッサが並ぶが(Photo07)、Gen 1 Threadripperで慣れているのであまり新鮮味はない。

  • 「Ryzen Threadripper 2」深層レビュー

    OPNはYD295XA8UGAAF。OPN以外は(当たり前だが)まったく同じ

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    Gen 1 Threadripperとチップコンデンサの配置は変わらず(写真の都合で180°回転しているので注意)

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    まぁこれは特に何もない

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    32個の仮想プロセッサを見てもあまり多いと思わなくなるあたり、人間の慣れは恐ろしい

CPU-Zの表示が「Photo08、09」。Ryzen Threadripper 2990WXは「Photo10、11」で、こちらもWindowsとCPU-Zから問題なく認識できた(Photo12、13、14、15)。デバイスマネージャでプロセッサを見るとこんな具合だった(Photo16)。

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    RevisionはRiP-B2となっている

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    キャッシュ構成も以前と特に変更はなし

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    OPNはYD299XAZUIHAF

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    チップコンデンサの数が明らかに異なっているのがわかる。配置も異なっているが、フル実装ではないのがちょっと興味深い

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    32コアが平然と動くWindows 10もすごい気はするが、調べたところWindows 10は64bit版の場合、Homeで1ソケット/256仮想プロセッサ、Pro以上は2ソケット/256仮想プロセッサまで対応ということで、当分大丈夫(?)

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    とはいえさすがにグラフ表示は厳しいということで単なるタイルに。さすがにこれはめったに見かけない

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    SteppingやRevisionはRyzen Threadripper 2950Xと同じ

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    L3の合計は64MB。L2とあわせると80MBものキャッシュが搭載されているという、冷静に考えれば化け物

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    とにかく長い

その他の評価機材は表1の通りである。マザーボードはASUSとMSIのどちらでもよかったのだが、比較基準となるRyzen 7 2700XをASUSのCrosshair IV Heroで利用している関係で、ASUSのASIS ROG Zenith Extremeを利用してみた。

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今回はOverclock動作を試すつもりはないので、CPUクーラーはパッケージ同梱の純正(?)クーラーを利用してみた。余談だがこのクーラー、ヒートスプレッダ部の加工(Photo17)はけっこう荒い。実装してみると、高さがあることもあってメモリとの干渉はなかった(Photo18)が、PCIeスロットに見事に干渉した(Photo19)。実際のところ、オーバークロックをしないにしても、水冷クーラーのほうが配置的には楽かもしれない。同様にOverclock動作の予定はないので、Cooling Kit(https://news.mynavi.jp/photo/article/20180806-675024/images/023l.jpg)も利用していない。

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    接触面が広いので、うまくグリスを伸ばしてやる必要がある。あまり粘性の高いものはおすすめできない

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    ヒートシンク付のG.Skill F4-3200C14-8GFXでも干渉しない。ただDIMMの着脱はCPUクーラーをはずさないとちょっと困難

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    そんなわけで一番上のPCIeスロットには装着できず、2番目のスロットにGeForce GTX 1080を装着してベンチマークを行った

メモリは、1.35V動作ではDDR4-3200 CL14ながら、1.2VだとDDR4-2400が定格の製品であった。試しに1.2VでDDR4-2666 CL16動作させたところ問題なく動作したので、今回はこのまま利用している。

以下のグラフでの表記は、
・2700X:Ryzen 7 2700X+ASUS Crosshair IV Hero
・1950X:Ryzen Threadripper 1950X+ASIS ROG Zenith Extreme
・2950X:Ryzen Threadripper 2950X+ASIS ROG Zenith Extreme
・2990WX:Ryzen Threadripper 2990WX+ASIS ROG Zenith Extreme
となっている。