4月17日から発売を控えるカプコン最新作『PRAGMATA』。新素材「ルナフィラメント」の採掘基地として月面に設けられた施設の中で、主人公であるヒュー・ウィリアムズと謎めいた少女のディアナがバディを組み、地球への脱出を図っていくというもの。ばりばりのSFもの、フォトリアリスティックなアートスタイルでカプコンがぶち上げる完全新規IPの意欲作です。

同社としては『バイオハザード レクイエム』に続いてNVIDIA GeForce RTXのパワーをしっかり導入することに注力したらしく、最新描画技術の数々が活用されているとのこと。今回NVIDIAから発売前のアクセスが可能なコード提供を受けたので、一足早く月面基地に降り立ってきました。

  • 『PRAGMATA』で楽しむパストレーシング描画。ディアナの髪にまで活きるGeForce RTXパワー

    『PRAGMATA』で楽しむパストレーシング描画。ディアナの髪にまで活きるGeForce RTXパワー

取材協力:NVIDIA、カプコン

月で「ルナム」発見。万能素材として「ルナフィラメント」が精製される

舞台は近未来。人類が月で発見した鉱石「ルナム」から万能素材となる「ルナフィラメント」を精製できるようになり、物体情報をコピーして形状から機能まで再現できるようになった少し先のこと。このルナフィラメント研究を担う月面施設での連絡が途絶え、主人公であるヒュー・ウィリアムズは調査チームとして現場に駆けつけます。着陸時のトラブルに巻き込まれてスーツが破損し、重傷を負ったヒューを助けたのは、ルナフィラメントで造られたアンドロイド、“プラグマタ”の少女だった───。というのがイントロです。

  • この手の万能素材はどっさり使えないことが多いですが、建築物のような規模でも応用されている模様

    この手の万能素材はどっさり使えないことが多いですが、建築物のような規模でも応用されている模様

  • 着陸時に飛空艇のオートパイロットAIがうまく動作せず墜落。新規IPなのに冒頭からいきなりカプコン流のお作法が見られて驚きました

    着陸時に飛空艇のオートパイロットAIがうまく動作せず墜落。新規IPなのに冒頭からいきなりカプコン流のお作法が見られて驚きました

  • プリンターには手持ちで使えるコンパクトなものもある模様。スーツ側でルナフィラメントによる修復を検知し、アナウンスがHUD内に流れます

    プリンターには手持ちで使えるコンパクトなものもある模様。スーツ側でルナフィラメントによる修復を検知し、アナウンスがHUD内に流れます

  • 人造品であることは特に隠していません。アンドロイドです

    人造品であることは特に隠していません。アンドロイドです

  • 名前が長いので、ディアナと呼ぶことになりました

    名前が長いので、ディアナと呼ぶことになりました

  • 印象的なダウンを着用しています

    印象的なダウンを着用しています

さっそく地球への脱出を図って月面基地をウロウロしていくことになるわけですが、施設の管理AIにも何やら不具合が発生している模様。人間のアシストに役立ててきたアンドロイド「ウォーカー」が制御から離れ、なぜかヒューたち一行を攻撃してきます。手持ちの工具では頑丈なウォーカーにダメージを与えらず困っていたところ、ディアナがハッキング能力を駆使して防御力を抑制。無事ピンチを切り抜けて脱出に向けた活動を推し進めていくことになります。

  • ロボット3原則も何もないボット。ヒュー一行を攻撃してきます

    ロボット3原則も何もないボット。ヒュー一行を攻撃してきます

  • ハッキングして弱体化しましょう

    ハッキングして弱体化しましょう

  • マップ内の各所へのアクセスもディアナが担当

    マップ内の各所へのアクセスもディアナが担当

  • ドアの開錠にも同様のパズル要素がありました

    ドアの開錠にも同様のパズル要素がありました

この攻撃時のハッキングがなかなかよくできたUIで秀逸。L2ボタンで武器を構えながらR2ボタンで射撃を行いつつ、空いている右手の親指で〇×△◇を押してハッキングを行います。ただ射撃してなぎ倒していくだけになりがちな戦闘のマンネリ化にうまくアプローチしており、なかなか新鮮な体験でした。

パストレーシング描写される月面基地

『バイオハザード レクイエム』に続く取り組みとして、カプコンではNVIDIAとの強力なパートナーシップによる最新技術の導入が意欲的に行われています。DLSS 4への対応はもちろん、フレーム生成やレイトレーシング・パストレーシングのような描画技術にも、GeForce RTXデバイスが備えるハードウェアを活用して品質・性能が高められています。

  • 設定画面。レイトレーシングやパストレーシングについての設定項目がわかりやすくまとめられています

    設定画面。レイトレーシングやパストレーシングについての設定項目がわかりやすくまとめられています

  • フレーム生成はAuto項目をゲーム内に用意。動的に生成量を調整してくれる模様です

    フレーム生成はAuto項目をゲーム内に用意。動的に生成量を調整してくれる模様です

レイトレーシング機能も備えていますが、レンダリングされるほぼすべての光の挙動を計算するパストレーシング機能ももちろん搭載。これを有効化すると自動的にDLSS Ray Reconstructionも有効化され、パストレーシング描写とAI超解像の併用で発生しがちなノイズも抑制します。

  • やっぱり鏡面反射の忠実度が高まるとパストレーシング体験を感じます

    やっぱり鏡面反射の忠実度が高まるとパストレーシング体験を感じます

  • 無効化すると床面がアクリルにでもなったかのような曇り具合に

    無効化すると床面がアクリルにでもなったかのような曇り具合に

今回デモに使った環境はAMD Ryzen 7 9800X3D、DDR5 48GBメモリ、PCIe 4.0 SSD、GeForce RTX 5080で、ドライバにはHotfixとして公開中の「GeForce Hotfix Display Driver 596.02」を採用した万全のハードウェアで臨んでいます。それでも、パストレーシングを有効化した状態でのパフォーマンスの高さには驚かせられました。1% Low fpsが80fps以上を維持しているため、カクツキを感じるシーンがほとんどありません。

パストレーシングのレンダリングにはどうしてもフレームタイムの増加が発生するので、フレーム生成を有効化して多少遅延が増えてもあまり気にならないはず。しっかりした実装でフレームレートの低下が発生しにくいので、フレーム生成を使うのにぴったりなゲームだと思います。

  • CapFrameXで見た動作状況。1% Low FPSが低いと何をしてもどうにもなりませんが、PRAGMATAは素晴らしい性能でした

    CapFrameXで見た動作状況。1% Low FPSが低いと何をしてもどうにもなりませんが、PRAGMATAは素晴らしい性能でした

ただし、設定項目をいくつか調整することで性能を高めつつ、描画の品質をもう少し高めることも出来そう。個人的にはモーションブラーの効果量はあまりに大きすぎて画面がボンヤリした印象になっており、被写界深度もそこまで演出的な効果を生み出しているようには感じられませんでした。画面をくっきりさせたい派なので、どちらもオフにすることでフレームレートを高めつつ、画面がよく見えるようになります。

  • お約束のシェーダーキャッシュ生成もあります。起動してしばらくタスクマネージャーを注視しつつ、CPU負荷が下がるまでタイトル画面を眺めておくと後のゲームプレイが快適です

    お約束のシェーダーキャッシュ生成もあります。起動してしばらくタスクマネージャーを注視しつつ、CPU負荷が下がるまでタイトル画面を眺めておくと後のゲームプレイが快適です

カプコンはここのところ強力な内製ゲームエンジン「RE ENGINE」での攻勢がかなり好調で、コンソールだけでなくWindows向けのリリースにも積極的。しかもしっかり最新ハードウェアが備えた描画支援機能を導入する意欲的な開発が行われており、いちPCゲーマーとしてもありがたい限りです。強力な大手フランチャイズの成功を背景に、完全新規IPに実験的な機能を満載してリリースできる企業となると、カプコンはグローバルでもなかなか稀有な立ち位置を占めつつあります。

なお、NVIDIAでは現在この『PRAGMATA』とのバンドルキャンペーンを実施中。対象のグラフィックスカードや搭載する製品、BTOパソコンを購入することで、PRAGMATAと引き換えられるコードを入手可能です。実施期間は5月12日、引き換えは6月9日まで。既定の数量に達し次第終了します。