フジテレビのドキュメンタリー枠『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、北海道の離島に嫁いだ女性に4年間密着した『32歳、離島で生きる ~4年間の記録~』を、12日に放送する。

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    『ザ・ノンフィクション 32歳、離島で生きる ~4年間の記録~』より=フジテレビ提供

今回の舞台は、北海道の日本海側に浮かぶ離島・天売島。周囲はおよそ12km、半分は断崖絶壁に囲まれ、人口は300人ほどまで減ってしまった小さな島に、4年前、都会育ちの女性が嫁ぐという話を聞きつけ、番組では取材を開始した。

やってきたのは、札幌で生まれ育った佐藤千里さん(32歳)。夫は島の漁協に勤める貢さん(35歳)だが、千里さんには、結婚をあきらめていた時期があった。その理由は、一度結婚に失敗している上、子宮頸がんの手術をしていたから。子宮摘出は免れたものの、がんが再発すれば子供が産めなくなってしまうという恐れがあった。

そんな千里さんを迎えた佐藤家の家業は漁師。実は、長女と漁師を継ぐはずだった長男を病気で亡くしており、唯一残った次男の貢さんは、漁師を一から始めるには遅すぎる年齢だった。このままでは佐藤家が消滅してしまうだけに、千里さんは子供を産みたいと切実に願っていた。

しかし、千里さんを大きな試練が待っていました。島おこしを行う有志の団体「おらが島活性化会議」の契約社員として働き、多忙な日々を送っていた上、家業の漁の手伝い、家計を助けるために民宿で掃除のパートにも。そんな中、千里さんの身体に重大な変化が起こってしまう。緊急入院を余儀なくされる千里さんに、お腹にはなんと赤ちゃんがいた…。

厳しい北の自然の中、必死に生きる千里さんの4年間を記録した今回の放送。語りは、俳優の仁科克基に加え、千里さんと同じ子宮頸がんの経験がある、克基の母・仁科亜季子の2人が行う。2人でのナレーションは、『ザ・ノンフィクション』史上初めてのことだ。

仁科亜季子は、自身のブログで「同じ所、呂律回らず、ガックリ!!」と収録の様子を報告しながら、「私の夢は、大河のナレーションと、宮崎駿作品の声の出演!!」と目標をつづっている。

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(C)フジテレビ