女優の佐藤仁美が、あす2日に放送されるフジテレビ系番組『直撃!シンソウ坂上』(毎週木曜21:00~)で、福田和子・元受刑者を演じる。

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    福田和子・元受刑者を演じる佐藤仁美=フジテレビ提供

今回は、1982年に同僚のホステスを殺害後、15年にもわたって逃亡生活を送り、時効成立の21日前に逮捕された福田元受刑者を特集。彼女の長男に長期間にわたって独自取材を敢行し、長男の証言に基づいた「母・福田和子」の物語をドキュメンタリードラマ化する。その長男は、森永悠希が演じる。

ドキュメンタリードラマは、和子が逃亡する日の朝から始まる。それは、家族そろってのいつもの朝食の風景だったが、唐突に和子が「ママ、用事があって遠くに行くけん、しばらく会えんけんね」と語り出す。和子は、この日の夜から14年11カ月(5,459日間)にもわたって整形手術で顔を変え、およそ20もの偽名を使いながら逃亡生活を続けることになる。

母の突然の失そうにより、祖母の家に引き取られることとなった長男ら子供たち。和子の事件を報じるニュースを目に触れさせないよう、祖母からはテレビを見ることを禁じられていたが、長男は何かおかしい空気を感じ、夜中にこっそりとポータブルテレビを見て母の事件を知ったそうだ。

その後、長男は和子とひそかに再会し、共に暮らすことに。和子は自身の手記で「神様はどんな運命を私に与えたのか、一番最後に一番よい人とめぐり合わせてくれて」と書いているように、ここでの親子そろっての3年間の生活は、彼女にとってとても幸せなものだった。しかし、警察に追われた和子は、長男のもとから去ってしまう。ホステスを殺害した際に、夫から何度となく自首を勧められても拒み、逃亡生活を送ることを決断した和子には、絶対に刑務所に入りたくないという決意の裏に、悲しすぎる過去があった。

このドキュメンタリードラマでは、アルバイトをしながら暮らしていた長男が23歳の時に、交際中の彼女に母を紹介した際のエピソードや、逮捕後の面会でのやり取り、そして危篤の知らせを受け、脳梗塞で緊急入院していた病院に駆けつけた際の母の様子などが、長男の証言をもとに丹念に描かれている。

世間に「希代の悪女」と呼ばれた「福田和子・元受刑者」と、子供のころに突如失そうされ人生を振り回されながらも、彼女のことを「尊敬できる母親」と言い切る長男。他者には到底理解することのできない複雑すぎる親子関係をひも解いていく。

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(C)フジテレビ