シンガポール航空は7月28日より、名古屋(中部国際空港)=シンガポール間において、ボーイング社の最新鋭機であるボーイング787-10ドリームライナーによる運航を開始した。名古屋発シンガポール行の初便(SQ671便)は満席の337人を乗せ、11時8分に出発した。

  • 337人を乗せて中部空港を出発したSQ671便

    337人を乗せて中部空港を出発したSQ671便

シンガポールからの第1便となるSQ672便は、同日0時25分にシンガポール・チャンギ国際空港を出発し、7時52分に中部空港に到着した。中部空港発便の前には、出発ゲートにて就航式典を実施。シンガポール共和国大使館 全命特権大使 ルイ・タック・ユー氏、名古屋市長 河村たかし氏、国土交通省中部空港事務所 空港長 松本洋氏、中部国際空港 代表取締役社長 友添雅直氏、ボーイング民間航空機部門サプライヤーマネージメント シニアマネージャー チャーリー・コー氏が出席した。

また、787-10は主翼や胴体の一部など機体の35%が中部地区にて製造されており、「プライド・オブ・中部」と呼ぶに相応しい存在。就航式典には、その製造者である三菱重工業、川崎重工業、株式会社SUBARUの関係者も出席し、シンガポール航空より感謝の意が述べられた。

シンガポール航空の787-10は、日本語でも楽しめる機内エンターテインメントシステムを含む最新の地域路線用の機内プロダクトを搭載している。座席構成は2クラス制の337席で、直接フルフラットベッドへリクライニングが可能なビジネスクラス36席(座席配列1-2-1)、エコノミークラス301席(座席配列3-3-3)となっている。また、787-10の中部就航を記念して、うなぎを使用した特別な記念メニューを全クラスにて、愛知県三河産の牛肉「みかわ牛」を使用したメニューをビジネスクラスにて提供している。

シンガポール航空は、787-10の最初の就航先をシンガポール航空グループの全ネットワークの中から日本に決定した。787-10は、5月3日より関空=シンガポール間で運航が開始され、5月18日からは成田=シンガポール間でも運航が開始された。さらに、関係当局の認可を前提として、12月までに福岡へも787-10の導入を予定している。