女優の森公美子が、11日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『梅沢富美男のズバッと聞きます!SP』に出演し、12年にも及ぶ夫の介護生活を明かした。
森は、結婚5年目の2006年に、夫が交通事故にあい、頭を打って半身不随に。「脳って1回傷ついたものはなかなか治らなくて、うちは右が不自由になってしまって車いす生活なんですけど、そのときに介護士の人に言われたんですね。『家族は家族を介護できないよ、だからプロに任せればいいんだよ』って」「『あれ、じゃあ任せてもいいかな』って任せたら、彼(夫)も楽になったんですよ。私はもう頼りましたね。 頼る勇気ってすごい必要なんですよ」と、救われたことを語った。
また、最近は「主人連れて車椅子で寿司屋に入って、注文は自分でしてって言ったら、『アナゴ』とか、『ずけが食べたい』とか、ちゃんと言えるようになったので、リハビリと称して寿司屋に行ってどんどんしゃべらせた」という、ある種のリハビリも。「外の接点がなくなるのですよ。だから、その接点をなるべく多く作ってあげるっていうのが、私がやっていることですね」と明かした。
そして、夫が「ニューヨークに行きたい」と言っていることから、「2人で行く計画を立てているんです。車椅子でどこまでいけるか調べると、意外とニューヨークでもそういうサービスやボランティアがあるので、2020年度ぐらいには行こうかな」と夢を語った。
それを聞いたMCの梅沢富美男は、「うちの母親、余命半年言われて、『どこか行きたいとこないか』って言ったら『台湾行きたい』と言われた」と、母・龍千代さんが舞台女優として活躍していた若い頃に、戦争の慰問で訪れた台湾に連れて行ったエピソードを紹介。「ここに劇場があったというところに連れてったんです。そしたら、何か感じたんでしょうね、お袋が涙ボロボロ流して喜んで。(余命半年って言われてたのに)帰って来て5年持ちました。これ、ウソでもなんでもない話ですよ!」と奇跡を振り返ると、森は「番組で(ニューヨークに)連れてってもらえるとうれしいんだけどなぁ(笑)」とおねだりし、梅沢は「いいですよ!」と快諾した。
この日の番組で、森はリポーターを務めていた同局系クイズバラエティ番組『なるほど!ザ・ワールド』の秘話も告白。「私はね、これが嫌で1回芸能界から足を洗いました。つらくて、『こんなつらい思いをするためにこの世界に入ったんじゃない! 辞める!』って」と、過酷ロケの苦労をぶっちゃけた。