ポルシェAGは、6月16~17日に開催された世界でもっとも過酷な長距離レース「第86回 ル・マン24時間レース」において、GTEプロとGTEアマの両クラスで優勝を飾った。
ドライバーのケヴィン・エストル(フランス)/ローレンス・ヴァンスール(ベルギー)/ミカエル・クリステンセン(デンマーク)組は、長い伝統を持つ13.626kmのサーキットで非の打ちどころのないパフォーマンスを発揮。レースのほぼ全般に渡ってリードを保ち、ポルシェに106回目のクラス優勝をもたらした。
リヒャルト・リーツ(オーストリア)/フレデリック・マコヴィエッキ(フランス)/ジャンマリア・ブルーニ(イタリア)組が駆る#91は、GTE-Proクラスにおけるポルシェのワン・ツーフィニッシュに貢献。この勝利と2位フィニッシュによって、ポルシェはFIA WECのドライバーズとマニュファクチャラーズの両選手権でリードを広げている。
パトリック・ピレ(フランス)/アール・バンバー(ニュージーランド)/ニック・タンディ(イギリス)組の#93は、夜間に発生したテクニカルトラブルの影響で11位に終った。ロマン・デュマ(フランス)/ティモ・ベルンハルト(ドイツ)/スヴェン・ミューラー(ドイツ)組がステアリングを握る#94は、夜間にサスペンションが損傷し、レース開始から7時間後にリタイアした。
デンプシー・プロトン・レーシングの#77は、GTE-Amクラスで華麗な走行を見せ、ポルシェに107回目のクラス優勝をもたらした。弱冠18歳のジュリアン・アンロエアは、ル・マンにおける最年少のクラス優勝者となった。
デンプシー・プロトン・レーシングの911 RSR #88は、サスペンションの損傷によってリタイア。#99は僅差で表彰台を逃して4位を獲得した。911 RSR #80(エビモータース)と#56(チーム・プロジェクト1)は6位と7位に。ガルフレーシングの#86はライバルの事故に巻き込まれ、レース序盤で後退を余技なくされた。その後チームは10位まで挽回し、ゴールしている。