JR九州は18日、久大本線の全線復旧と同じ7月14日にダイヤを一部変更すると発表した。今年3月17日にダイヤを見直して以降、「お客さま等からご意見をいただいていること」を受け、一部列車の運転時刻・車両数を変更する。

  • 久大本線の全線復旧に合わせ、JR九州が7月14日にダイヤを一部変更。久留米~日田間もダイヤが変更され、一部列車おいて鹿児島本線との接続が改善される

久大本線は昨年7月の九州北部豪雨の影響で、光岡~日田間が運転見合わせとなっていたが、7月14日から運転再開予定。特急「ゆふいんの森」「ゆふ」が久留米駅経由となり、「ゆふ」は当分の間、5両編成で運転するとのこと。

久留米駅で鹿児島本線・久大本線の接続改善も

久留米~日田間では、特急列車が加わり、光岡行となっていた普通列車が日田行となるなど、ダイヤが変更される。日田駅では現行の同駅19時5分発の下り普通列車(大分行)を同駅19時19分発に変更。由布院方面の発車時刻を調整するとともに、久留米駅18時4分発の下り普通列車とも接続が図られる。

7月14日には、福岡・北九州地区を中心にダイヤの一部変更も実施。久留米駅では鹿児島本線・久大本線の一部列車で接続が改善される。現在、久留米駅15時57分発となっている久大本線下り普通列車(うきは行)は同駅16時4分発に変更し、久留米駅15時58分着の鹿児島本線下り快速(小倉発久留米行)と接続。現在、久留米駅16時32分発となっている鹿児島本線下り普通列車(鳥栖発八代行)は同駅16時34分発とし、久留米駅16時33分着の久大本線上り普通列車と接続できるようにする。

鹿児島本線では鳥栖駅15時8分発・小倉駅17時25分着の上り区間快速、小倉駅17時43分発・大牟田駅20時20分着の下り区間快速など、計3本で車両数を9両編成に増やす。夜間の荒尾駅21時5分発・鳥栖駅21時45分着の上り快速は普通列車に変更。荒尾駅21時0分発・鳥栖駅21時46分着となり、途中の各駅に停車する。荒尾駅・大牟田駅での八代・熊本方面普通列車からの接続、鳥栖駅での博多・小倉方面快速列車への接続は維持される。佐賀地区では平日のみ、鳥栖~肥前山口間を中心に計6本の列車の時刻を変更する。

日田彦山線では、現行の添田駅7時17分発・小倉駅8時33分着の上り快速が西添田駅・池尻駅・一本松駅にも停車。添田駅から香春駅まで各駅に停車し、通過する駅は採銅所駅・呼野駅の2駅のみとなる。なお、昨年7月の九州北部豪雨で被災した日田彦山線添田~夜明間は、7月14日以降もバス代行輸送(添田~日田間)が継続される。

  • 大分地区の日豊本線を走る普通列車

大分地区では大分駅を中心とした接続改善や列車の発車間隔の調整などを行う。現行の大分駅10時48分発の普通列車(幸崎行)を大分駅10時55分発とし、中津駅9時14分発・大分駅10時51分着の普通列車と接続できるようにする。大分駅では20・21時台の日豊本線幸崎・佐伯方面の普通列車の発車時刻を変更して間隔を調整するほか、久大本線向之原・由布院方面において、大分駅19時45分発の普通列車(現在は日田行)を向之原行、大分駅20時15分発の普通列車(現在は向之原行)を日田行に変更する。

JR九州はこれらの他にも、鹿児島・宮崎地区の肥薩線・吉都線で一部列車の1両から2両編成への変更(4月17日から)、熊本地区で朝通勤時間帯における列車11本の熊本駅到着・発車ホームの変更(5月14日から)、長崎地区で快速列車の2ドア車両から3ドア車両への変更(5月21日から)などを実施している。ダイヤの一部変更にともなう7月14日以降の時刻は「6月20日発売のJR時刻表7月号等でご確認いただけます」(JR九州)とのこと。