バラエティ番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)でブレークを果たしたネプチューンや、くりぃむしちゅー。そんな彼らが、口をそろえて“天才”と評した芸人がいた。12年前に突然死したお笑いコンビ・フォークダンスDE成子坂の村田渚さん(享年35)だ。

そんな村田さんの死の真相にあった新事実を、プライベートでも親しかった元芸人で現在は映画パーソナリティとして活躍するコトブキツカサが、20日(21:00~22:54)に放送される日本テレビ系バラエティ特番『ザ・発言X あの言葉で人生が劇的に動いた!!』で初告白する。

三村・くりぃむ・土田・古坂が熱く語る

001のalt要素

インタビューに応じるコトブキツカサ=日本テレビ提供

今年5月、さまぁ~ずの三村マサカズが、Twitterで、村田さんの墓参りに行ったことを報告。フォークダンスDE成子坂のツッコミとして、多くの芸人たちから一目置かれていた村田さんは、『ボキャブラ天国』の終了後、コンビを解散し、芸人として活動を続けるも、再びお笑い界で輝くことがないまま、2006年11月、クモ膜下出血により突然この世を去った。

今でも村田の才能を惜しむ芸人たちは多く、今回、三村をはじめ、くりぃむしちゅー、土田晃之、古坂大魔王ら第一線で活躍する芸人たちが、生前の村田さんについて発言。「ツッコミ同士だったんで渚は…。後輩であり、ライバル」(三村)、「僕ら世代のトップランナーだった。センセーショナルだったかな…」(上田晋也)、「笑いに飢えている…っていうか。24時間笑いのことを考えてないといけないんだな、って、すごく学ばせてもらいました」(有田哲平)、「お笑い熱すごい…この人売れるんだろうなと」(土田)、「この人といたら何でもボケられる。唯一無二」(古坂)と、村田さんにまつわるエピソードを熱く語る。

そんな村田さんにとって最後の相方・松丘慎吾(現お笑いコンビ・チャイムのだんな)や、「今までの人生で一番面白いと思った」と慕う後輩のバイきんぐ・小峠英二も登場し、その死を惜しむ。

  • 002のalt要素

そして、コトブキが、これまで語ってこなかった新事実や、最後の姿を初告白。村田さんの死にまつわるつらい過去を打ち明ける理由について、インタビューに答えた。

お笑いの年表に載る人

――村田さんとの出会いは?

ホリプロの先輩で、僕が入った当時、すでにフォークダンスDE成子坂は、お笑いシーンでは頭ひとつ抜けてて、雲の上の存在でした。でも、多くの先輩方の中でも、若手の楽屋に遊びに来てくれたり、後輩たちが行けないような飲み会に僕を誘ってくれたり。僕のことを「後輩じゃない、ツレだ」って言ってくれてましたね。

――どういう人でしたか?

いつも僕の話を否定せずに肯定してくれる、こっちに歩み寄ってきてくれる人でした。僕が村田さんとよく飲んでるっていうと、「あの村田さんと!?」って格がすごく上がるんです。村田さんと飲みたがってる芸人って本当に多くて。酒の席だと芸人って、女性の話とかメシの話とかいろいろあるじゃないですか。でも渚さんは「お笑いだけでいい」って、笑いがアテみたいな感じでした。僕が知る限りトップランクにお笑いが好きな人ですね。お笑いの話をずっとしていたい人なんですよ。

――コンビ解散後から亡くなるまでの思い出は?

実は、お互い1999年の年末に解散して、年明け2000年1月に村田さんから「何かやらないか」「漫才とかコントとか」って言われたことがあるんです。それってコンビってことですよね。ただ僕は、前の相方の桶田敬太郎さんと比べられる重責にはとても耐えられそうになくて。それにこの関係を崩したくない気持ちもあって、コンビを組むことから、逃げました。結局2人でトークライブをすることになって、最初は路上でやってましたね。その後、僕の友人でもあった松丘とコンビを組むって聞いたときは複雑な気持ちになってしまって。クラスのマドンナに告白されたのにカッコつけて断った感じというか、モヤモヤしましたね。

――今回、番組で“新事実”を語った理由は?

渚さんの半生を本にしたくて、水道橋博士のメルマガ『水道橋博士のメルマ旬報』で、連載「マン・オン・ザ・ムーン~僕と村田渚の物語~」を書いてるんです。担当の編集さんが村田さんのファンで「本を出したい」と。そこにちょうど今年が渚さんの十三回忌で、なにかやろうって話が出てて、やはり渚さんについて知ってほしいなと。これまで語らなかったのは、この事実が僕にとって“本質”じゃないからです。このことで当時、周りから“運命”のようなことを言われたんですが、そこじゃないというか。もし渚さんと僕の運命的なことを考えるなら、僕の芸名ですね。渚さんが亡くなる1ヶ月くらい前に、渚さんがネタで使ってたこの名前を芸名にしたいという相談をしていて。でもその返事がもらえないまま亡くなってしまいました。

――番組を通して伝えたいことは?

若い方はご存じないかも知れないですけど、村田渚って人は“隠れた名バイプレーヤー”ではなく、当時から特別な存在だったんです。お笑いの歴史があるなら、1行記されてる人だと思ってます。お笑いの年表に載る人だと僕は思っていて、それを知ってほしいです。「実は」という存在じゃなくて、確実にいましたから。忘れないでほしいですね。

  • 003のalt要素

    MCの(左から)原田泰造、名倉潤、堀内健、桝太一アナ=同

風間俊介が知らない新事実とは

『ザ・発言X あの言葉で人生が劇的に動いた!!』は、ネプチューンがMCを務め、芸能人のターニングポイントとなった言葉を紹介し、その発言の真相をとことん掘り下げるバラエティ。滝沢カレンは、自身の芸能界入りを大反対していた祖母の死から3年がたち、遺品が入った段ボール箱が突如届いた。その中には、滝沢を生前応援していたと分かるさまざまな物が入っており、番組では滝沢が開封する瞬間に立ち会う。

また、風間俊介には、ドラマで共演して俳優人生に大きな影響を与えた、ある人気俳優から手紙が。そこには風間が知らない新事実が書かれていた。

元なでしこJAPANの丸山桂里奈には、あまり世間に知られていない意外な過去が発覚。そのほか、スティーブン・スピルバーグ監督に絶賛され、世界で活躍する森崎ウィンの故郷・ミャンマー凱旋にも密着する。