秩父鉄道と東武動物公園は7日、専用車内でホタルを間近で観察できる「ホタル列車」を6月30日に運行すると発表した。今年で2回目となる企画で、東武動物公園「ほたリウム」で飼育する「ヘイケボタル」を車内で観察しつつ、飼育係から説明を聞けるほか、御花畑駅下車後に希望者を秩父市内のホタル観賞スポットに案内する。

  • 昨年の「ホタル列車」の様子

「ホタル列車」は秩父鉄道の急行「秩父路9号」3両編成のうち1両をホタル鑑賞の専用車両とする企画。専用車両内ではホタルを観察しながら東武動物公園飼育係による説明を受けることができる。乗車した人には特別乗車記念証もプレゼントされる。

ホタル観賞スポットへは御花畑駅を下車した後、徒歩で現地へ向かうことになる。そのため、観賞スポットへの案内を希望する人に対し、懐中電灯の持参と歩きやすい服装での参加を呼びかけている。なお、雨天の場合はホタルを観賞できない場合もある。

  • 特別ヘッドマーク

  • 東武動物公園「ほたリウム」

「ホタル列車」のおもな停車駅の時刻は、熊谷駅18時30分発・寄居駅18時50分発・長瀞駅19時6分発・御花畑駅19時23分着。参加費は無料だが、乗車する際は普通乗車券の他に急行券(大人200円・小児100円)が別途必要となる。なお、6月16日から7月16日までの期間中、特別ヘッドマークを掲出した6000系車両1編成を運行する。

車内で鑑賞できる東武動物公園のホタルは、通年でホタルを鑑賞できる劇場型の施設「ほたリウム」で飼育されたヘイケボタル。施設内では約1万匹を飼育しており、ホタルが産卵する陸地と幼虫が生息する水場が再現された大型水槽(2m×2m×3m)で、常時50~100匹のホタルを展示しているという。